鬼の閉てたる石の戸も情けにあく おにのたてたるいしのともなさけにあく どんなに頑なな心であっても人の慈悲の情には自然に心が開くという事。 どんな力を使っても開かない鬼が閉じてしまった石の扉でも 人の誠意に対しては自然に開くものだという事から。 誠意(せいい) 嘘偽りのない心。 私利私欲のない事。 [0回]PR 鬼の空念仏 おにのそらねんぶつ 冷酷無情な者がうわべだけは情け深い事を言ったり 表面上では慈悲深い振る舞いをする事。 空念仏(そらねんぶつ) 仏を信じる心がないのに口先だけ念仏を唱える事。 冷酷無情(れいこくむじょう) 思いやりがなく人間らしさに欠ける事。 [0回] 鬼の首を取ったよう おにのくびをとったよう 大きな手柄をあげたように喜ぶ事。 大きな成功をしたと思い大得意でいる事。 鬼のような強力な相手を倒して首級をあげ喜ぶような様から。 大得意(だいとくい) 誇らしげな様子が顔いっぱいに出ている様。 また、大いに贔屓をする事。または人。 [0回] 鬼の霍乱 おにのかくらん とても健康な人が珍しく病気にかかる事。 似つかわしくない事に対する皮肉。 霍乱(かくらん) 揮霍憭乱(きかくりょうらん)の略で日射病や熱中症などの事。 [0回] 鬼の居ぬ間に洗濯 おにのいぬまにせんたく 怖い者や苦手な者などがいない間に羽を伸ばしくつろぐ事。 洗濯とは心の洗濯の事で気晴らしをする事。 気晴らし(きばらし) 気持ちを発散させる事。 嫌な気持ちをまぎらす事。 [0回] 鬼にもなれば仏にもなる おににもなるがほとけにもなる 相手の態度次第で鬼のように恐ろしくなったり仏のようにやさしくなるという事。 相手の出方で対応は変わるというもの。 [0回] 鬼に衣 おににころも 表面は慈悲深そうに見えて内心は冷酷な人間である事。 また、鬼は裸でいるので衣は必要ない事から 不必要な事のたとえにも使用されます。 衣(ころも) 体に覆いつけるものの総称。 着物。 きぬ。 [0回] 鬼に金棒 おににかなぼう もともと強い者がさらに良い条件を得て強さが増す事。 最初から強い鬼が鉄のこん棒を持つことでさらに戦闘力が上がるという事から。 鬼(おに) 想像上の生き物。 人の形をしていて頭に角があり牙を生やした怪力で勇猛な怪物。 [0回] 鬼瓦にも化粧 おにがわらにもけしょう 醜い者でも化粧をすれば美しく見えるという事。 いかつい容貌であっても飾り立てると見栄えが良くなるという事。 鬼瓦(おにがわら) 屋根の一番高いところにつける鬼の形をした瓦の事。 そこから転じ怖くて醜い顔などを言う。 [0回] 鬼が出るか蛇が出るか おにがでるかじゃがでるか どんな困難な事が起こるか予測ができない事。 また、結果がどんなものか予想ができないが 恐れずに行動しなければならない事。 どんな化け物が出るのかわからない状態から。 傀儡子の口上からでたもので 鬼(災い)蛇(仏)のどちらがでるかというもの。 傀儡子(くぐつし) あやつり人形を使った旅芸人。 [0回]