お茶を挽く おちゃをひく 商売が暇な事。 芸者や遊女などに客が来ないときの隠語として使われていたもので 暇なときに茶葉を挽いて抹茶を作っていたことから。 隠語(いんご) 特定の仲間や専門家の間で通じる言葉。 業界用語。 [0回]PR お茶を濁す おちゃをにごす その場しのぎの言い訳を言いごまかす事。 いい加減な事を言い取り繕う事。 茶道の作法を知らないものがお茶を濁らせて抹茶らしく見せかけた事から。 ごまかす だまして表面を繕う事。 人目を欺き不正をする事。 本心を知られないよう話をそらしたり出まかせを言う事。 [0回] お茶の子さいさい おちゃのこさいさい 簡単にやれること。 容易である事。 朝飯前。 お茶の子(おちゃのこ) お茶と一緒に出される茶菓子の事。 簡単に食べられる事からことわざの語源となる。 さいさい のんのこ節の掛け声からとったと思われる囃子詞。 [0回] 落ち武者は芒の穂にも怖ず おちむしゃはすすきのほにもおず ちょっとした事にも恐怖を感じびくびくして落ち着かない事。 落ち武者は敵の追撃を恐れ常に神経が過敏になっているため 何でもないような事にも過剰に反応する事から。 落ち武者(おちむしゃ) 戦いに敗れたが命を取りとめ敗走する武者。 芒(すすき) イネ科の植物で風に揺れる独特の穂を持つ。 [0回] 小田原評定 おだわらひょうじょう 多くの人たちが集まり相談や話し合いなどをするが 一向に結論が出ずに時間ばかりが過ぎていく事。 また、くだらない会議の事もいう。 小田原北条家が秀吉に攻められているときに どのように戦うかなどで意見が分かれ 結論が出ないままずるずると滅んでしまった事から。 評定(ひょうじょう) 人々が集まり相談する事。 会議。 [0回] お多福転けても鼻打たぬ おたふくこけてもはなうたぬ 鼻の低い者は転んでも鼻を怪我する事はないという悪口。 お多福(おたふく) 丸い顔立ちで鼻が低く頬が膨らんだ女性のお面。 もとは福を呼ぶ好ましい顔立ちとされていましたが 時代の変化とともに滑稽な顔立ちの女性の事を言うようになる。 [0回] 恐れ入谷の鬼子母神 おそれいりやのきしぼじん 恐れ入りましたというのをシャレで言った言葉。 恐れ入りやしたに地名の入谷をかけ その入谷には鬼子母神があるのでそのように続いたもの。 入谷(いりや) 東京台東区の町名。 鬼子母神は旧入谷町内(現在の下谷)にあります。 鬼子母神(きしぼじん) 法華経の守護神として日蓮宗・法華宗の寺院に祀ってあることが多い。 元はインドの安産・子育ての神。 [0回] 遅かろうよかろう早かろう悪かろう おそかろうよかろうはやかろうわるかろう 遅く仕上げた仕事は丁寧に時間をかけているのでよく 早く仕上げた仕事は短い期間に間に合わせるために粗末であろうという事。 特に仕事を早く仕上げたことに対して注意を促す言葉。 [0回] 遅かりし由良之助 おそかりしゆらのすけ 時期を逃してしまっている事。 また待ちかねている場面に来る事。 仮名手本忠臣蔵で大星由良之助を待ちかね判官が切腹した場面に 由良之助が駆けつけた時に判官の言ったセリフから。 待ちかねる(まちかねる) 待つことに耐えられなくなること。 今来るか今来るかと待つ事。 [0回] 遅牛も淀早牛も淀 おそうしもよどはやうしもよど 遅い早いの違いはあっても行先は同じであるという事。 結果は同じであるという事。 京都を出発した牛は足の遅い早いはあっても 行く先は淀に変わりがないという事から。 淀(よど) 京都市伏見区の一地区。 木津川・宇治川・桂川の合流地点。 [0回]