飢えたる犬は棒を恐れず うえたるいぬはぼうをおそれず 困窮し生きるのに大変な人は 法を破ったり悪事を働くことを恐れず行うという事。 空腹の犬は棒を持っている人を恐れる事なく食べ物に近づく事から。 飢え(うえ) 空腹。 満たされない事。 [0回]PR 憂いも辛いも喰うの上 ういもつらいもくうのうえ 悲しみや辛さなどの不平は食事がちゃんと取れているからで 衣食住の苦しみに比べると大したことではないと言う事。 食べられない状況ではそんな事など言ってる余裕はないという事。 憂い(うい) 自分の思い通りにならない事を辛く苦しく思う事。 [0回] 憂いは心にあり ういはこころにあり 心配や苦労は心の持ち方ひとつであるという事。 憂い(うい) 心を痛める。 心配。 悲しみの気持ち。 [0回] 有為の奥山 ういのおくやま 変化が激しく無常の世の中を 越そうとしても越されない奥深い山に例えたもの。 いろは歌の一節。 有為(うい) 因縁により起こる現象。 常に生滅し永続できないすべての現象・物事。 [0回] 有為転変は世の習 ういてんぺんはよのならい 世の中はとどまることなく移り変わっていくものだという事。 常に変化して一定でいる事は無いものだという事。 有為転変(ういてんぺん) 世の中の全ての物は絶えず変化を繰り返し 同じ状態でとどまることは無いのだという事。 [0回] 慇懃を通ず いんぎんをつうず 男女がお互いに恋しく思い情を通じる事。 情を通じる(じょうをつうじる) 配偶者や恋人以外とひそかに肉体関係を持つ事。 [0回] 慇懃無礼 いんぎんぶれい 表面上はとても礼儀正しくしているが内心では誠意のまったくない事。 また敵意を隠すため表面上はとても丁寧である事。 慇懃(いんぎん) 心がこもって礼儀正しい事。 礼儀正しく丁寧な事。 無礼(ぶれい) 礼儀にはずれる事。 失礼な事。 丁寧(ていねい) 注意深く念入りである事。 動作や言葉遣いなどが礼儀正しい事。 [0回] 印形は首とつりかえ いんぎょうはくびとつりかえ ハンコを押すときは慎重に考えてからという事。 いったん押してしまうと法的効力を発するので 首と引き換える覚悟が必要であるという事。 軽々しく契約をして苦しむ事を戒めたもの。 印形(いんぎょう) はんこ。 印鑑。 つりかえ(釣り替え) 取り換える事。 引き換え。 [0回] 因果の小車 いんがのおぐるま 原因と結果が永久に繰り返させる事。 悪行は報いとなって帰ってくる事。 原因がなければ結果は生じないという事で いま悪い状態にあるならば悪い原因があったからだという事。 因果(いんが) 原因とその結果。 小車(おぐるま) 小さな車。 とくに牛車の事を言います。 [0回] 夷を以て夷を制す いをもっていをせいす 敵を抑えるのに他人の力を借りて自分が利益を得る事。 他人同士を戦わせて自分は利益だけを得る事。 後漢書の異民族を利用して異民族を抑えるという事から。 夷(い) 昔の中国で未開人・蛮族の事を言う。 異民族。 [0回]