一犬影に吠ゆれば万犬声に吠えゆ いっけんかげにほゆればばんけんこえにほえゆ 一人がいい加減な事を言うと 世間の人々はそれを事実として広めて騒ぎ出してしまうという事。 一匹の犬が何かの拍子に吠えだすと 他の犬たちもそれにつられて吠えだす事から。 いい加減(いいかげん) 使い方により意味が変わり 程よい事や良い頃合いなどの適度な意味のほか 不十分な事やデタラメなどのあまりよくないという意味があります。 [0回]PR 一挙両得 いっきょりょうとく 一度の行動で二つの利益を同時に得る事。 中国の「晋書」にある 二匹の虎を退治する話で まずは二匹の虎に争わせてどちらかが敗北して死んだときあとに もう一匹を倒せば二匹を倒したことになる。 と言う話から出た言葉。 晋書(しんじょ) 中国晋王朝について書かれた歴史書。 [0回] 一竿の風月 いっかんのふうげつ 一本の釣竿を持って川や海へ出かけ自然に溶け込み世間の俗事から離れて休む事。 自然の中でのんびりと世間からは距離を置く事。 俗事(ぞくじ) 日常のわずらわしい用事。 世間の事柄。 [0回] 一家を機杼す いっかをきちょす 独自の文章や言論を編み出して新しい一派をおこす事。 機杼(きちょ・きじょ) はたを織る道具。 杼。 杼(ひ) 織物を織る時に縦糸と横糸を通すのに使用される道具。 シャトルとも言う。 [0回] 一家の富貴は千家の怨み いっかのふうきはせんかのうらみ 金があり身分の高い家は世間から妬まれるという事。 また、一つの家が大金持ちになるには多くの家が犠牲になっているという事。 富貴(ふうき) お金持ちで地位や身分が高い事。 妬み(ねたみ) 相手を羨ましく思い憎らしいと思う感情。 妬みと嫉みがありますが 前者は羨ましく悔しい腹が立つ 後者は羨ましく憎い呪わしい と少し違いがあるようです。 [0回] 一攫千金 いっかくせんきん 一度にたくさんの利益を得る事。 あまり苦労せず多額の金額を得る事。 苦労(くろう) 精神的・肉体的に苦しい思いをする事。 つらい思いをしながら努力をする事。 [0回] 一を挙げて三を返す いちをあげてさんをかえす 一つの事を示されるとそこから自ら省みて三つの事を悟るという事。 省みる(かえりみる) 自分の行いを考え直す事。 自分のしたことを振り返り考えてみる事。 [0回] 一を知りて二を知らず いちをしりてにをしらず 偏った見方をする事。 見聞の狭い事。 一方の見方だけを知っていて他の角度から見た事実を知らない事。 見聞(けんぶん) 実際に見たり聞いたりする事。 また、それにより得た知識や経験。 [0回] 一を聞いて十を知る いちをきいてじゅうをしる 物事の一部を聞いてその全体を悟る事。 利発で洞察に優れている事。 始めの部分を聞いただけで終わりまで理解する事。 洞察(どうさつ) 物事を見通す事。 見抜く事。 [0回] 一蓮托生 いちれんたくしょう 一つの物事に対して多くの人が同じく運命を託すこと。 結果の良し悪しはわからないがみんなで同じ行動を行う事。 仏教で死後に極楽浄土で蓮華の上に共に生まれると言う事から。 [0回]