舌三寸に胸三寸 したさんずんにむねさんずん 口に出して言う他人に対する言葉遣いと 心の中で考える他人に対する気持ちは自重したほうが良いという事。 軽々しく他人を傷つけるような言葉はもちろん控えなければならず 他人に対する不信感や怒りなどの感情は いずれ行動に現れてしまう事もあるので慎むべきだという事。 簡単に人を批判したり安易に他人に悪意をもつのは良くないという事。 胸三寸(むねさんずん) 他人からは見えない心の中にある考えの事。 [0回]PR 士族の商法 しぞくのしょうほう 経験不足な事に着手し失敗する事。 士族生まれの者が商売の経験も無いのに商売に手を出し 失敗してしまうという事から。 士族(しぞく) 明治維新後にもともとは武士階級であったが 華族にはなれなかった者たちに与えられた階級。 華族(かぞく) 明治維新後に公卿や諸大名の藩主に与えられた階級。 華族は5段階に分かれ、公爵・侯爵・伯爵・子爵・男爵となる。 [0回] 地蔵は言わぬがわれ言うな じぞうはいわぬがわれいうな 人に知られたくない事を あらかじめ他人に口止めしておきながら 自分で言ってしまう事。 他人に口外しないよう念を押しながら うっかり自分でしゃべってしまう事。 他人を地蔵にたとえ他人は言わないが われ(自分)が言うなという事から。 俺は言わぬがわれ言うな 秘密をすぐにばらす人の特徴 すぐ秘密をばらしてしまう人は 目立ちたがり 知りたがり 口が軽い 内緒の話と切り出す人 お酒に弱い などの特徴があるようです。 [0回] 地蔵の顔も三度 じぞうのかおもさんど 何度も悪質で無礼な事をされると どんなにおとなしい人でも腹を立てて怒るという事。 慈悲深いはずの地蔵でも三度顔を撫でられると腹を立てるという事から。 一度や二度は笑って許してくれても 三度目はもはや温厚な人でも温厚ではいられなくなるという事。 仏の顔も三度 地蔵のふぐりを三度まで撫でる 仏の顔も三度なでれば腹立てる 仏の顔も三度まで 猫の顔も三度 兎も七日なぶれば噛み付く 仏の顔も七度 通らない街道も七度 仏の顔も日に三度 地蔵のふぐりを三度まで撫でる ふぐりとは男性の睾丸の事を言いい 通常は一度でも怒られると思いますが さすが地蔵様は三度まで大丈夫なようです。 [0回] 自然に還れ しぜんにかえれ 社会という仕組みの悪い影響から離れて 自然の状態へ戻ろうという考えかた。 社会のすべてが悪いわけではないが 悪い習慣や制度などもあり いちど自然の状態へ戻り出直そうという事。 フランスの哲学者ルソーの言葉とされていますが 後世の誰かが本人が言ったように世間に広めたもののようです。 還る(かえる) 色んな経過を経て出発点へ戻る事。 [0回] 時節を待てよ柿の種 じせつをまてよかきのたね 時が来るまであせらず我慢して待つことが大事という事。 また、適した時期でもないのにあせって行動すると失敗してしまうという事。 今は小さな柿の種でも いずれ芽がでて大きな木に育ち花も咲いて実がなるだろうという事から。 時節(じせつ) 季節の移り変わりの事。 また、世の中の変化や何かをする機会などの意味もある。 時(とき)と節(ふし)からなる言葉で 時は月日や季節などを表し 節は変わり目や区切りなどの意味を持つ。 [0回] 時節の梅花春風を待たず じせつのばいかしゅんぷうをまたず 自然の摂理は人の力では変える事は出来ないという事。 自然の道理というものは人の力では干渉できないという事。 梅は暖かい春風が吹かなくても 咲く時期がくると開花して散っていくという事から。 梅の開花 梅は2月から3月頃に開花する花で 春の訪れる前に咲く花と言われています。 ただし、休眠が浅い花とも言われ 実は天候に大きく左右され 気温や湿度の高い冬は早く咲き 乾燥していて気温の低い冬は遅く咲く傾向にあるようです。 [0回] 死生命あり しせいめいあり 生も死も自分で決められるものではなく 天が定めたものであるという事。 死も生も天命が決めるという事から。 死生は自ら命なり 貧窮は自ら時なり 死生命あり、富貴天にあり 人の生死や富貴は天が決める事であるが 天が決めたものだからどうしようもないと諦めるのではなく 自分の努力で変えられる部分は慎ましく頑張るのが良いという事。 [0回] 沈む瀬あれば浮かぶ瀬あり しずむせあればうかぶせあり 悪い事があればその後にはよい事もあるという事。 人生悪い事ばかりが続く事はそうそうなく 悪い事があればよい事もあるのだという事。 誰にでも人生浮き沈みというものがあり その時々の運の良し悪しで一喜一憂しないで しっかりと人生を歩むのが良いという事から。 沈めば浮かぶ 禍福はあざなえる縄の如し 瀬(せ) 川の流れが浅く歩けるような場所。 [0回] 死すべき時に死せざれば死にまさる恥あり しすべきときにしせざればしにまさるはじあり 昔の死生観を言ったもの。 戦いに敗れて死ぬことは辛いが 戦いで敗れて生き残る事は さらに辛い生き恥をかかなければならないという事から。 昔は戦などで敗れるというのは 家が滅亡するほどのものであり 一族が滅亡したのに自分は生きているという事を恥と思った事から。 生き恥(いきはじ) 生き残ったため恥ずかしい思いをする事。 [0回]