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こころにかさきてくらせ
高い望みや理想ばかり抱くのではなく
自分の足元をしっかりと見て生活しろという事。
笠をかぶると上が見えなくなる事から
自分の心に笠をかけ上ばかり見ないようにするのがよいという事。
もちろん理想を持つのはよい事ではあるが
その理想の為に現実を見向きもしないのはよくないという事。
「上見れば及ばぬ事の多かりき笠着て暮らせ己が心に」
という平田篤胤の言葉で
世の中には自分の太刀打ちできないような人が多く存在するが
自分もその人たちのようにならなければならないという考えを捨てれば
自分が活躍できる状況はいくらでも存在するものであるという意味から。
- 平田篤胤(ひらたあつたね)
江戸時代後期の国学者。 -
ごこうよりだいざがたかくつく
人目につき目立つ表の部分よりも
基礎となる目立たない裏の部分のほうがお金がかかるという事。
仏像を作る時に後光の部分はとても神々しく目立つものですが
多くの人はあまりよく見る事はない仏像の土台となる台座に
多くの費用をかけないといけないという事から。
これは技術などでも同じで
基礎に多くのお金を投じその結果として革新的な技術が誕生するもので
基礎をないがしろにしてはよい技術など生まれないという事で
形だけ優秀な物を模倣し見栄え良くしても
基礎の技術にお金をかけていなければ長続きしないという事。
- 後光(ごこう)
仏や菩薩から出ていると言われる光の事。
またその光イメージした装飾を仏像などの背面に装着したもの。