"こ"カテゴリーの記事一覧
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こけつにいらずんばこじをえず
悪い結果も考えられるような行動を行わなければ
大きな成功はしないという事。
リスクのある事を避けていては何も得る事はできないという事。
誰でもできるような事ばかりしていては
大きな手柄や大きな利益は望めないという事。
虎の住む穴に思い切って入るような冒険をしなければ
そこにいる虎の子供のような貴重な物は得られないという事から。
虎穴を探らずしていずくんぞ虎子を得ん
あぶない所に上らねば熟柿は食えぬ
高い所に上がらねば熟柿は食えぬ
うまい事は骨にある
- 虎穴(こけつ)
虎の住む洞穴の事。
そこからとても危険な場所の意味。
- 虎の子(とらのこ)
虎の子供の事。
また、虎の母性はとても強いため子供を宝のように育てる事から
大切な物や秘蔵の宝などの意味に使用される。 -
ごけそだちはさんびゃくやすい
厳しく躾けをする役割の父親が亡くなり
母親だけになった家庭の子供は甘やかされて育つという事。
これは母子家庭に限らず片親しかない家庭の子供に共通する事で
親が仕事に忙しく子供の相手をあまりしてあげる事ができない
という問題が関係しているもので
ダメな物はダメときちんと教えたりできない事からだと言われています。
現在はそうではありませんが本来善悪の区別というものは
父親が子供に教えるものという考えが昔はあったためであると思われます。
もちろん父子家庭・母子家庭のすべてがそうではないので注意が必要で
両親そろった家庭でも片親しか子供に接してない場合はそうなる事もあるそうです。
ばば育ちは銭が安い
- 後家(ごけ)
夫と死別した後、再婚をせず暮らす女性。
昔は未亡人という呼び名もありましたが現在では使用を控えているようです。
- 三百安い(さんびゃくやすい)
三百文は価値の低いものだったことから低級で価値の無いものという意味。
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ごくらくねがわんよりじごくつくるな
死んだ後に極楽へ行けるように毎日神仏に祈るよりも
生きてる時に地獄へ落ちるような悪行を行わないよう心掛けよという事。
幸福を願うよりも
まずは不幸になるような行動を慎むべきだという事。
- 十悪(じゅうあく)
仏教では苦しみを生み出す悪果として十の悪があげられます。
①貪欲(とんよく)欲深い事。
②瞋恚(しんい)怒る事。
③愚痴(ぐち)言ってもしょうがない事を言う。
④綺語(きご)道理に合わない事を表面だけ飾る事。
⑤両舌(りょうぜつ)二枚舌の事。
⑥悪口(あっこう)言葉で他人の名誉を傷つける事。
⑦妄語(もうご)嘘を吐く事。
⑧殺生(せっしょう)むやみに生き物を殺す事。
⑨偸盗(ちゅうとう)盗みを働く事。
⑩邪淫(じゃいん)不倫や性犯罪など。
悪口などは言うと憂さ晴らしとなり気持ちが良いのでしょうが
実際には依存症のようになってしまうと脳にダメージがたまり
認知症のリスクや死亡率が上がるという研究もあるようで
まさに自業自得という事なのではないでしょうか。 -
こきょうへにしきをきてかえる
名声や地位を得て生まれ育った土地へ戻ってくる事。
錦とは様々な色糸を使った織物の事で
美しいものや立派な物の例えとして使われるため
現代風に言うとありふれた服を着て地方から大都市へ働きに行って
帰ってくるときには高級なスーツなどを着て戻ってくるような感覚の事。
衣錦還郷
衣錦の栄
錦を着て故郷へ帰る
錦を衣て昼行く
繍を衣て夜行く
故郷へ花を飾る
故郷へ錦をかざる
帰るには錦着て行く
- 衣繍夜行(いしゅうやこう)
例え名声や地位を得ても帰郷しなければ地元の人は誰もそれに気が付かないという事。
暗く灯りの乏しい夜道に美しい刺繍の服を着ていても
その美しさには誰も気づかないという事から。 -
こがなくてなくはいもほりばかりなり
子供を持つと苦労が多く大変だという事。
子供の成長に伴い病気や怪我などの心配をしたり
非行に走った子供を持つと嘆きが絶えなかったりと
子供は親にとって悩みの種である事が多い事から
子供のいない人はそのような苦労がなく羨ましいというで
そこから転じ
子がいなくて困って泣くのは
芋に子芋がつかない芋掘り農家くらいだという事から。
子が無くて泣く者はいない
子をもって泣かぬ親はなし
子は三界の首かせ
ない子には泣かである子に泣く
子故に泣けど子がなくて無く人なし
- 芋(いも)
芋とは植物の根塊や地下茎の事を呼ぶ言葉で
そのような特徴のある物を芋と呼び、品種の呼び名ではない。
代表的な芋類のサツマイモはヒルガオ科の植物、
ジャガイモはナス科、里芋はサトイモ科などとなる。
- 根塊(こんかい)
植物の根の部分に養分がたまり塊となったもの。
塊根植物(コーデックス)とはまた違うので注意が必要。