"い"カテゴリーの記事一覧 烏賊の甲より年の劫 いかのこうよりとしのこう 年長者の意見は長い生活から得た知識がもとになっているので 決して軽んじてはいけないという事。 イカの甲がつくのは語呂合わせのためで イカにとっても人にとっても無駄なものではないが 年長者の知識とは比較できないとしたもの。 烏賊(いか) 十本足の軟体動物。 フライや刺身など様々な食べ方がある。 劫(こう) 仏教などのインド哲学の用語で非常に長い時間の単位の事。 億劫や永劫などはそこから派生しそれぞれの意味を作り出しています。 [0回]PR 毬栗も内から割れる いがぐりもうちからわれる 女性は年頃になると自然ときれいになり色気が出てくるという事。 外側がとげで覆われている毬栗は 熟して食べごろになると自然と身が飛び出して来ることから。 毬栗(いがぐり) とげのある外皮の付いた状態の栗。 毬《いが》はとげのある栗などの外皮という意味ですが 《かさ》や《まり》など違う読み方もあり 読み方によってそれぞれ意味が違います。 [0回] 家を破る鼠は家から出る いえをやぶるねずみはいえからでる 家や国を破滅させるものは家の外からくるのではなく 家の中から出てくるという事。 家の中の道楽者や質の悪い使用人など 内側の人間の問題で滅びるという事。 道楽者(どうらくもの) 怠け者。 わがままで図々しい者。 [0回] 家貧しくて孝子あらわる いえまずしくてこうしあらわる 家が貧しいと子供が親孝行に育ち 家を助けてくれるという事。 順調な時は孝行な子供でも目立たず その環境が悪化したときに真価がわかるという事。 孝子(こうし) 親によく仕える子。 親孝行な子など。 [0回] 家は弱かれ主は強かれ いえはよわかれぬしはつよかれ 住んでいる家は頑丈なものでなくてもよいが 一家の主は強くなければいけないという戒め。 主(ぬし・あるじ) 社会・集団などを統率する者。 所有者・持ち主。 夫など。 [0回] 家は狭かれ心は広かれ いえはせまかれこころはひろかれ 家は狭くとも寝る場所さえあればよいが 心は広く大きく持つのが良いという事。 生活は質素なものであっても 心は大きく広ければ生活は豊かなものになるのだという事。 心の貧乏はしてはいけないという事。 貧乏(びんぼう) 貧しい様。 自分の要求するものが満たされない事。 [0回] 家の高いより床の高いがよい いえのたかいよりゆかのたかいがよい 家柄が良い事や名家であるよりも 成り上がりであっても今お金を持っている者のほうが良いという事。 良い家柄であっても貧乏な生活をしている者よりは 無名であっても裕福な生活をしている者のほうが良いという事。 虚名より実利のほうが良いという事。 名家(めいか) 代々続いている伝統ある家。 成り上がり(なりあがり) 身分の低い者が急に出世する事。 [0回] 家の身上見るなら三代目の朝起き見やれ いえのしんじょうみるならさんだいめのあさおきみやれ その家が末永く繁栄するか衰退するかは 三代目あたりで決まるもので 三代目が早起きをして真面目に継いでいくか 寝坊をして不真面目に財産を食いつぶすかで家の行く末がわかるというもの。 三代目になると勤勉意欲が少なく怠け者が多いので 三代目でつぶれる家が多かったため言われた言葉。 身上(しんじょう) 財産。 その家の経済状況。 身分や地位など。 [0回] 家になくてはならぬものは上がり框と女房 いえになくてはならぬものはあがりがまちとにょうぼう 日本の家では入口に上がり框があるのが当たり前で それと同じくらい主婦も家にいないと困るという事。 上がり框(あがりがまち) 玄関で靴を脱ぎ家の中にはいる時にある板。 家の出入りでは必ず踏むことになるので しっかりとしたつくりの物が多い。 [0回] 家泣きの外笑い いえなきのそとわらい 人は家の中での顔と家の外での顔は違うという事。 家の中では愚痴を言い泣いてばかりいるような人でも 外へ出るとのんきに良く笑ったりする事。 また内面は怒りっぽい人でも 外面は温和な人だったり内と外ではまったく違う面を見せるという事。 [0回]