客の早起き きゃくのはやおき 配慮は大切であるという事。 止まりに来た客が主人より早く起きてしまうと 何かと家に迷惑をかけてしまうという事から。 もてなす側である主人よりも客が早く起きてしまうと 主人側は用意が間に合わずにとても気まずい思いをしてしまう事から。 また、客が主人より早く起きてうろうろするのも無駄な誤解を招くので 客は主人が起きだすまではゆっくりと寝るのがよいという事。 [0回]PR 木もと竹うら きもとたけうら 物事には効率的な順番や手段があるという事。 ものにはそれぞれやりやすい方法があるという事。 木は根元のほうから割るのがよく 竹は逆に先のほうから割るのがうまく割れる事から。 木元竹末とも書き読みは同じく《きもとたけうら》です。 末とは末端の事で裏も同じく根の反対がわの意味。 裏(うら) 何らかの面の反対側。 外側に対する内側。 [0回] 木仏金仏石仏 きぶつかなぶついしぼとけ 融通の利かない情に動かされる事のない人。 また、心の冷たい人の事。 融通(ゆうずう) 融通無碍《ゆうずうむげ》という 思考や行動がどのような物にも縛られる事なく どんな状態でも自由に対応できる事からきた言葉で 自由自在に対応できる事。 無碍とはどのような物にも邪魔をされることがないという意味。 [0回] 気は心 きはこころ わずかな行動であっても他人の為にする事は真心の表れであるという事。 たとえわずかであっても気持ちは込めているものであるという事。 大した事はできないが ちょっとした贈り物や親切な行動で誠意を表す時に使う言葉。 塵を結んでも志。 気は心目はまなこ。 と同じ。 [0回] 木は木金は金 きはきかねはかね 物事の区別ははっきりとつけないといけないという事。 木と金属を混同するような事をせず 物事のけじめははっきりとつけなければいけないという事。 また、正直に誤魔化さないという事。 混同(こんどう) 区別しないといけないものを同じものと勘違いする事。 [0回] 木の実は木の本 きのみはきのもと 木になった果実はやがてその木の下に落ちて土にかえるという事。 あらゆるものはそのもとへ戻るものだという事で この繰り返しが生命のサイクルであるという事。 万物はそのもとへ戻るという事。 万物(ばんぶつ) 宇宙に存在するすべてのもの。 ありとあらゆる物。 自然物全体。 自然物(しぜんぶつ) 自然界に存在する形のある物。 人工物ではない物。 [0回] 木の股から生まれる きのまたからうまれる 人情を理解できない者や男女の情のわからない者の事。 木の股から生れるもの 人情を理解しない人を 人から生れたのではなく木の股から生れたといいますが 海外では悪魔の子は木の股から生れる という話があり どちらの説でも人の心を理解しないものが 木の股からは生まれてくるようです。 人情(にんじょう) 人に生まれつき備わっている心の動き。 他人に対する思いやりや情けなど。 [0回] 木登り川立ち馬鹿がする きのぼりかわだちばかがする 必要のないような危険を冒すのは愚か者のする事だという事。 木登りや川泳ぎはそれを職業として成り立つのならいいが そうではないのに命を落とすような行為を行うのは利口ではないという事。 見栄えの為に命を懸けるような真似をするのは浅短であるという事。 浅短(せんたん) 浅はかである事。 未熟である事。 [0回] 昨日は嫁今日は姑 きのうはよめきょうはしゅうとめ 月日が流れるのはとても早く 人の置かれた環境というものは変わりやすいものであるという事。 嫁として嫁いで暮らしているうちに いつの間にか子供に嫁をもらい姑になってしまうという事から。 嫁が姑になる。 娘が姑になる。 嫁が姑に成り上がるは早いもの。 などが同じ意味。 [0回] 昨日は人の身今日は我が身 きのうはひとのみきょうはわがみ 今まで他人に起こっていた災難が いつ自分にも訪れるかわからないという事。 他人事と軽く思わずに用心を怠ってはいけないという事。 明日は我が身と同じ意味。 他人事(たにんごと・ひとごと) 自分とは関係のない他人の事。 正式には《ひとごと》と読み《たにんごと》は誤った読みとされています。 [0回]