穴の貉を値段する あなのむじなをねだんする あてにはできない事。 不確実な事を当てにして計画する事。 穴の中に隠れている貉を捕まえる前から 売った時の値段を考え喜ぶ事から。 貉(むじな) アナグマの事。 毛並みなどが似ていることからタヌキの事もそう呼びます。 尚、アナグマの肉はおいしいそうで今でもジビエとして食べている人がいるそうです。 [0回]PR 穴のはたを覗く あなのはたをのぞく 墓穴を覗いてみるという事で 死期が迫っている病人や高齢者の事などをいう。 余命短い事。 穴のはた 端《はた》とは物の淵《ふち》・縁《へり》などの意味で 淵はある場所のほとり、容易に抜け出せない苦しい境遇などの意味があります。 縁には池・穴などに接したすぐそば、そこに入る手前という意味があります。 [0回] 侮り葛に倒れすな あなどりかずらにたおれすな 葛は弱そうに見える植物ですが 見くびって油断をしていると躓いて倒れてしまう事があるので 相手が弱いと軽く見ているとあとで痛い目を見るという事。 油断をして不覚を取ってはいけないという事。 葛(かずら) つる草の総称。 自分では上に伸びていけないので強い植物に絡みながら伸びていきますが つる自体の強度はかなりあり引っ張りなどに強い特性を持つ。 同じ字ですが《くず》と読むと違う植物になるので注意。 [0回] 穴蔵で雷聞く あなぐらでかみなりきく 不必要なほど用心深い事のたとえ。 雷が鳴ったからと言って頑丈な穴蔵まで隠れに行ってしまうほど 臆病である必要はないという事。 穴蔵(あなぐら) 地中に穴を掘りものを貯蔵などするようにしたもの。 地下室。地下倉庫。 [0回] 穴あらば入りたし あなあらばはいりたし 恥ずかしさのあまり穴があったら入って身を隠してしまいたいという事。 穴があったら入りたい。 他人に顔を見られるのが恥ずかしくて隠れてしまいたい事。 身を隠す(みをかくす) 姿を隠すこと。 世間を避けひっそりと暮らす事。 身元や素性を隠す事。 [0回] 後へも先へも行かぬ あとへもさきへもいかぬ 行く事も戻る事もできないどうしようもない様子。 進退きわまる事。 にっちもさっちもいかない事。 にっちもさっちも 二進(にしん)三進(さんしん)の変化した言葉で 二進は2で割り切れる数、三進は3で割り切れる数の事を言い そこから割り切れない数の事を二進も三進も行かないというようになり 計算が合わない事の意味となりました。 さらにそこから変化しうまく行かない事、身動きの取れない事という意味で使用されます。 [0回] 後百より今五十 あとひゃくよりいまごじゅう 後からたくさんもらうよりも 少なくても今もらったほうが良いという事。 後で手に入る不確定な物よりも 今確実に入る少しの物のほうが良いという事。 明日の事は当てにならないという事。 [0回] 後腹が痛める あとばらがやめる 物事は終わった後で 出費があったり障害が出て苦しむ事。 出産した後に腹痛が出る事から。 後腹(あとばら) 産後の腹痛。 事が済んだ後の障害や苦痛。 後陣痛ともいいます。 [0回] 後は野となれ山となれ あとはのとなれやまとなれ 目先の事や自分の利益になることさえ終わってしまえば 後はどうなってもよいという考え方。 野となろうが山となろうが自分には関係ないという 無関心な気持ちを誇張した言葉。 無関心(むかんしん) その事に興味がなく気にもかけない事。 無関心には相手に関心がないと言う事ですが 好きでも嫌いでもないという事で中立的な立場であるという意味もあるそうです。 [0回] 後の祭り あとのまつり 手遅れな事。 祭りが終わった次の日ではもう遅く時期を逃してしまっていると言う事から。 語源 後の祭りの語源はいくつかありますが その中の一つに 葬式などで故人を盛大に祭る儀式をしても 本人は亡くなっているので見て喜ぶ事はなく 後悔の念を意味するようになったそうです。 [0回]