秋の日は釣瓶落とし あきのひはつるべおとし 秋になると日が暮れるのが早いという事。 秋は急速に日が落ちるという事。 釣瓶落とし(つるべおとし) 井戸を汲み上げるための縄などを付けた桶(釣瓶)を 井戸に落とした時のようにまっすぐに素早く落ちる事。 また、樹の上から落ちてきて人を襲い食べる妖怪の名前でもあります。 [0回]PR 秋の日と娘の子は呉れぬようで呉れる あきのひとむすめのこはくれぬようでくれる 秋はまだまだ明るいと思っていると急に日が暮れるが 娘も両親が大切に育てているので なかなか手放さなず嫁にくれないように見えるが 案外あっさりとくれる場合があるという事。 呉れる(くれる) 人が自分に、あるいは自分の側にいる人に与える事。 好意・親切などからこちらに与える事。 [0回] 秋の空は七度半変わる あきのそらはななたびはんかわる 人の心が変わりやすい事のたとえ。 秋の天候が変わりやすい事から。 秋の空 秋は高気圧と低気圧が短い周期で通過しやすくなるので 大陸からの移動性高気圧が近くにあるときは快晴となり それが移動すると天気が崩れるを繰り返すようです。 [1回] 秋の鹿は笛による あきのしかはふえによる 恋に溺れ身を亡ぼしたり 弱みにつけこまれたりする事。 秋になると鹿の雄雌は互いに求めあい鳴きますが 人が雌鹿の鳴き声をまねた鹿笛を吹くと 雄鹿が騙されて寄ってきてしまい捕まる事から。 鹿笛(しかぶえ) 鹿の鳴く声のような音を出す笛。 ししぶえとも呼びます。 鹿笛などの鳥獣の鳴き声をまねた笛を使い猟をする事を コール猟といいます。 [0回] 秋の入り日と年寄りは落ち目が早くなる あきのいりびととしよりはおちめがはやくなる お年寄りの衰えを表した言葉。 秋は他の季節に比べて急激に日が暮れるのが早く お年寄りもだんだんと衰退が早くなっていくという事。 高齢者 現代では昔と比べると同じ年齢でも身体能力の高い高齢者が多く 平均寿命も延びているので90歳でもピンピンしている方も多いそうです。 [0回] 秋のアラと娘の粗は見えぬ あきのあらとむすめのあらはみえぬ 若い女性は魅力的であるため欠点は見逃されがちであるという事。 魚のは普段深海の岩陰にいて 秋にはほとんど収穫されることがないため見ることはなく 若い女性の欠点もほとんど見られることがないという事。 アラ スズキ科の海水魚。 沖合の深い岩場に生息。 なべ物や塩焼きなどがおいしい。 [0回] 秋の雨が降れば猫の顔が三尺になる あきのあめがふればねこのかおがさんじゃくになる 秋に降る雨は 南からの暖気が流れ込んでくる事が原因なので気温は暖かく 寒がりの猫はのんびりと顔を長くして喜ぶ事から。 一尺(いっしゃく) 一尺をcmで計算すると約30.303cmとなります。 三尺はその三倍なので約90cm。 秋の猫はかなり巨大な顔をしてるようです。 [0回] 秋になればほいと腹になる あきになればほいとばらになる 秋になると食欲が増し、たくさん食べるようになるという事。 ほいととは乞食の事で、乞食ががつがつ食べるような様からほいと腹。 ほいと・ほいど 祝人(ほぎびと)が変化した言葉。 祝人は神楽・獅子舞などの年中行事を行うもので その見返りとして物をもらっていたのでそこから転じて 乞食の意味に。 [0回] 秋茄子嫁に食わすな あきなすよめにくわすな 秋の茄子は美味しいので嫁には食べさせるなという嫁いびりの言葉。 ほかに 茄子は体が冷えるので体に良くないという意味や 茄子には種子がないので子宝に恵まれなくなるという という嫁をいたわる言葉として使われる場合もあるそうです。 茄子の旬 茄子の旬は夏~秋で 体を冷やす作用から夏のものは食べると暑さをしのぐことができ 秋のものは身がしまり美味しさが増しているのだそうです。 [0回] 商いは本にあり あきないはもとにあり 商売の成功不成功は資本の大小に左右されるという事。 資本(しほん) 事業活動の元手。 金銭などの【金融資本】 建物や設備などの【物的資本】 労働者の健康や教育程度による【人的資本】 などがあります。 [0回]