知らぬは人の心 しらぬはひとのこころ 人の心ほど期待できないものはないという事。 人の心はよく変わるという事。 人は己の利益や欲望を優先する傾向にあり 一定の価値観などにとどまることなく その時の状況により心の状態は変化するものであるという事から。 頼みがたきは人の心 人心測り難し [0回]PR 知らぬは亭主ばかりなり しらぬはていしゅばかりなり 妻の不貞を周りの人たちは知っているのに 夫だけがそれに気づいていない事。 また、本人だけが何も知らずにいて心穏やかである事。 亭主(ていしゅ) 一家の主人の事。 亭とは屋敷や家の意味であり そこの主であるという意味で 昔は屋敷の主と言えば夫の事だった事から。 不貞(ふてい) 性的関係がある浮気の事。 不倫と同じ。 [0回] 知らぬ京物語 しらぬきょうものがたり 本当は見た事も無いものを まるで見たことがあるように嘘を吐く事。 行ってみた事も無い京の話を あたかも行ったことがあるように話す様子から。 見ぬ京物語 似ぬ京物語 上り知らずの下り土産 箱根知らずの江戸話 見ぬ唐土京物語 [0回] 知らぬ神より馴染の鬼 しらぬかみよりなじみのおに どんな状態や性質の人であっても近くにいる人のほうが 遠くにいる身内などよりも頼りになるという事。 有難い力を持った神様でも身近な存在でなければ 身近な恐ろしい鬼のほうが気が楽であるという事から。 疎遠となっている善良な人よりも 多少人格などに問題があっても普段親しくしている人のほうが良いという事。 知らぬ仏より馴染の鬼 馴染(なじみ) 慣れ親しんだもの。 たびたび経験をし通常の事となっているもの。 《馴》には、少しずつ慣れるや素直などの意味があり 《染》には、しみこむという意味があり そこから慣れ親しみ体に染み込むものという解釈から。 [0回] 知らぬが仏見ぬが秘事 しらぬがほとけみぬがひじ 事実を知ってしまったばかりに悩む事になり また秘密であるからこそ楽しめる事があるという事。 何でも知ってしまうのは 心にあまりよいものではないという事。 秘事(ひじ) 人に知らせないで隠しておいている事。 隠し事。 [0回] 知らぬが仏 しらぬがほとけ 無駄に物を知らないため平然としていられる事。 真実を知ってしまうと腹が立ったり悲しみが溢れたりと 平然としていられない事であるが 真実を知らなければ仏の様な穏やかな気持ちでいられる事。 あまり物事を知りすぎるのも問題だという事。 聞けば聞き腹 聞かぬが仏 聞けば気の毒 見れば目の毒 見ぬが仏聞かぬが花 知らぬは仏見ぬが神 見ぬが仏知らぬが神 見ぬが極楽 見ぬもの清し 唖は雷を恐れず [0回] 知らぬが秘密 しらぬがひみつ 何でも知ろうとするよりだったら 知らないでいたほうがよい事もあるという事。 サプライズなどは前もって知っていては楽しめないし 映画や小説などのストーリーは他人から聞くよりも 自分で体験したほうが楽しいなど。 秘密(ひみつ) ある事を隠し他人に知られないようにする事。 個人や特定のグループが他の者には情報などを公開しない事。 [0回] 知らぬ顔の半兵衛 しらぬかおのはんべえ 全て知っているのに知らないふりをして言う事をきかない事。 知っていてもとぼける人の事。 半兵衛とは戦国武将の竹中重治(半兵衛)の事で 織田信長が前田利家を使い半兵衛を調略しようとした話や 羽柴秀吉の撤退命令を無視した話などが有名で どちらも半兵衛は知らぬ顔をして逆に有利な状況を作り出したという逸話から。 半兵衛を決める 知らぬかんぴょう猫の糞 知らぬ顔(しらぬかお) 知っているのに知らないふりをする事。 《知らん顔》や《知らず顔》《素知らぬ》とも呼ばれる。 [0回] 白豆腐の拍子木 しらどうふのひょうしぎ 見掛け倒しである事。 見た目は大きく立派に見えるが 実際には思ったほど役に立たない事。 豆腐は大きく見た目はいいが 拍子木のように打って鳴らすような使い方は出来ない事から。 独活の大木 拍子木(ひょうしぎ) 拍子を取るための道具。 拍子とは歌舞や音楽などに合わせて 何らかの道具を使い音を打ち合わせる事。 [0回] 悪口は受け取らないと相手の元に戻る わるくちはうけとらないとあいてのもとにもどる 悪口を言われたから不快になるのではなく 悪口を受け取るから不快になるのだという事。 悪口を言われても何も気にしなければ 言っている側のほうが 周りから相手にされず白い目で見られるのだという事からで 悪口による負の影響は言った本人に戻っていくという事から。 また、悪口を言われるのは上手くいっている証拠で それに焦った相手が陥れようとしているだけなので 気にする事はないのだという事。 [0回]