殺生八分の損見るは十分の損 せっしょうはちぶのそんみるはじゅうぶのそん 生き物を殺生して喜ぶものは罪深いが それを見て喜んでいる者はもっと罪深いという事。 殺生を見て喜ぶ人を戒めたもの。 八分(はちぶ) 全体を十と考えた時の八の事。 80%。 [0回]PR 節供倒しは薬礼になる せっくだおしはやくれいになる 節供でみんなが仕事を休んでいる時に 自分一人だけ働いてもろくな事にはならず 結局は医者の薬代になるのがおちだという事。 昔は休業と言うのは村社会全体の行事であったため 一人だけ働いているのは罪悪と考えられ そうゆう人を冷やかした言葉。 怠け者の節供働き 節供倒し(せっくだおし) 節句働きとも呼ばれ 日頃怠けている人が 他人が休んでいる節供に忙しく働く事。 薬礼(やくれい) 医師の診察を受けて薬をもらった事に対する報酬。 薬や治療の謝礼という意味。 [0回] 節季の風邪は買ってもひけ せっきのかぜはかってもひけ 普段は煩わしい風邪でも 忙しい時期にはとても便利であるという事。 大へんな時期に風邪をひくことで 休んでいられるという事からで これは本人の療養もですが 忙しい時期に周りに病気を移さないようにという 配慮もあるからだと思われます。 風邪(かぜ) 各種ウイルスが原因となり 鼻水や咳などがでて発熱やだるさなどの症状が現れる病気。 普通感冒(ふつうかんぼう)とも呼ばれ 1週間程度で治るという特徴がある。 [0回] 節季師走には猫の手も借りたい せっきしわすにはねこのてもかりたい 忙しい時には誰でもいいので手伝いが欲しいという事。 盆や年末になると手伝ってくれる人がいれば誰でもいいので 手伝いをお願いしたいくらい忙しい事から。 節季(せっき) お盆や正月の事。 また季節の終わりの事。 [0回] 節季女に盆坊主 せっきおんなにぼんぼうず とても忙しい事の例え。 慌ただしい事。 年の瀬には女性たちは掃除や正月の支度で忙しく お盆の頃にはお坊さんたちがお経を読んで歩くのに忙しいという事から。 五月女に盆坊主 節季(せっき) 年の瀬。 年末。 [0回] せっかちのしくじり せっかちのしくじり せっかちな人は落ち着きがないので失敗が多いという事。 また、悪い感情のない失敗の事。 あわてる蟹は穴へはいれぬ 慌て者の半人足 せっかち 落ち着きのない事。 急く事が多い状態という意味の《急き勝ち》が語源と言われる。 [0回] 切匙で腹を切る せっかいではらをきる 出来ない事の例え。 擂鉢の内側についたものを書き落とす時に使用される道具である切匙は 木製ですが形状は刃物に見えない事はない感じなのですが やっぱりそれを使っても腹を切る事は出来ない事から。 擂粉木で腹切る 杓子腹 切匙(せっかい) 擂鉢の内側についているすりつぶされた食材を ひっかくようにして落とす道具。 しゃもじを縦に半分にしたような形と言われており 木製のへらや刃物のような形をしている。 [0回] せちせち貧乏のらり果報 せちせちびんぼうのらりかほう 僅かな出費も出し惜しみをして毎日働いている人よりも 普段これといった仕事をしている風でもない人のほうが 良い暮らしをしてる場合もあるという事。 稼ぎ方はそれぞれで 働いた時間分の収入があるわけではなく それぞれの才能により違いが出るのだという事。 せかせか貧乏ゆっくり長者 世知(せち) 抜け目のない事。 ケチな事。 もともとは仏教用語で《世俗の知恵》の意味。 さらに世渡りの才能と解釈され そこから《勘定高い》や《せこい》などの意味へと変化した。 [0回] 世帯仏法腹念仏 せたいぶっぽうはらねんぶつ 僧侶が仏法を説いたり念仏を唱えるのは生活の為のものだという事。 信心・信仰も現実世界を生きていくための手段なのだという事。 僧侶が生きて暮らしていく事の基本的な事を述べたもので 仏法は世帯(所帯)のためで 念仏はお腹を満たすためでそれで生計を立てるという事から。 仏法も腹念仏 鼻の下の建立 しょざい仏法腹念仏 僧はほとけを売りて世を渡る 仏法(ぶっぽう) 仏の説いた教えの事。 念仏(ねんぶつ) 唱える事で仏の事を思いいつまでも忘れない事。 [0回] 是々非々 ぜぜひひ 利害にとらわれることなく 良い事は良いと評価し 悪い事は悪いと反対する事。 公平で正しい判断をする事。 是(道理にかなっている事)は是と聞き入れ 非(正しくない事)は非として反対する事。 是非とも(ぜひとも) 是非共とも書く。 是は正しい事、非は不正を意味しそれに《とも》がつく事により 《良くとも悪くとも》という意味となり そこから《どうしても》《必ず》などの意味と変化した。 [0回]