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けをふいてきずをもとむ
他人の失敗や過去などを無理やり暴き立てる事。
また、他人の失敗や欠点を暴こうとして
逆に自分の失敗や悪事などをさらけ出してしまう行為の事。
密集している毛を吹き分けてでも小さな疵を探し出すような事で
気にする必要もないような疵をわざわざ探し出して指摘するという事から。
毛を吹いて瑕を取る
毛を披いて瑕を求む
毛を吹いて過大の疵を求むる
藪を突いて蛇を出す
あかを洗ってあとを求む
毛を吹いて過怠の疵を求むる
- 傷と疵(きずときず)
同じ意味として解釈される事もありますが
身体につくキズを傷と書き
過ちや罪などには疵という字を使います。
また瑕もキズと読み、この場合は《玉に瑕》などのように
美しい物やほぼ完全な物に少しの欠点がある場合に用いられます。
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けらざい
沢山の特技を持っているが
そのどれもが特別すごいというものではない事。
色々できるがすべてがそれほど上手でも無く
これといった特徴がない事。
螻蛄は飛ぶ・泳ぐ・穴を掘る・走る・よじ登るなどの能力を持っているが
そのどれもが特別優れているわけではない事から。
螻蛄芸
石臼芸
多芸は無芸
- 螻蛄(けら)
バッタやコオロギの仲間で地中での生活に特化した昆虫。
《おけら》とも呼ばれ田んぼや畑などに穴を掘り生息する。
土を掘るための前足がしっかりしていて正面から見ると万歳をしているように見え
それがお金を使い果たしお手上げ状態の人に見えるという事から
お金がない事を《おけらになる》と呼ばれるようになる。
