"い"カテゴリーの記事一覧 何れを見ても山家育ち いずれをみてもやまがそだち 大勢の人がいるがどの顔を見ても田舎育ちで 役に立ちそうな者は一人もいないという事。 教養のある上品な物腰の者はいないという事。 山家(やまが) 山の中にある家。 山村など。 [0回]PR 何れ菖蒲と引きぞ煩う いずれあやめとひきぞわずらう どれもが美しく甲乙つけがたい事。 源頼政が戦功をあげ美女の菖蒲前(あやめのまえ)を賜る時 多くの美女の中から菖蒲前を探してみよと命じられた時に読んだもの。 「五月雨に沢辺のまこも水こえて、いずれあやめと引きぞ煩う。」 源頼政(みなもとのよりまさ) 平安時代末期の武将(1104~1180) 平家物語で鵺(ぬえ)を退治したと伝承される。 [0回] 出る日つぼむ花 いずるひつぼむはな 将来が明るく勢いがますます盛んになるだろうという事。 朝日が昇る光景と花の蕾がこれから開こうとする様から。 蕾(つぼみ) これから開く花。 将来を期待されるがまだ一人前ではないもの。 [0回] 出雲の神より恵比寿の紙 いずものかみよりえびすのかみ 色恋よりも金銭のほうが良いという事。 出雲の神は縁結びの神で恵比寿の紙は紙幣の事。 異性にもてるよりもお金持ちになりたいという事。 五円札(ごえんさつ) 明治11年発行の五円札は表が鍛冶屋で裏が恵比寿が描かれていました。 [0回] 居ずば出合え いずばであえ 卑怯者な小心者を罵った言葉。 人がいないのを確認したうえで 相手になるから家から出て来いと威張った態度をする事から。 空威張りを嘲る事。 空威張り(からいばり) 実力もない者が偉そうにしたり強そうに偽る事。 [0回] 鶍の嘴 いすかのはし 物事が食い違い思い通りにならない事。 鶍(いすか) スズメ目アトリ科に属する鳥。 日本ヘは冬鳥として渡来する。 くちばしが上下が互い違いに交差するようになっており それで虫や植物の種などをついばむ。 [0回] 医者は見掛けによらぬ いしゃはみかけによらぬ 外見を見ただけではあてにはならない事。 見た目は立派な病院なので すごい名医なのだろうと思ったりするが 設備がよく商才があるだけで能力はあまりない医者がいる事から。 [0回] 医者は先医を謗り物縫う女は針手をそしる いしゃはせんいをそしりものぬうおんなはしんしゅをそしる 人は同業者を悪く言ったり 他人の仕事の出来に不備がある事を言ったりと 自分のほうが優れていると主張したがるものだという事。 医者は患者に対し先に治療をした医者の非をいい 裁縫師は針手の縫い方に不満を言う事から。 そうやって自分がどれだけ優れているかを他人にアピールする事。 針手(しんしゅ) お針子の事。 仕立て屋などに雇われて衣服などを縫う女性。 [0回] 医者の不養生 いしゃのふようじょう 口では立派な事をいうが自分ではそれを全くしない事。 医者は患者には養生する事をすすめるが 自分の健康にはまったく無関心であることから。 養生(ようじょう) 健康に注意し丈夫で病気にかからないよう気を付ける事。 また、病気の回復に努める事。 不養生(ふようじょう) 健康に気をつけない事。 [0回] 医者の只今 いしゃのただいま 約束の当てにならない事のたとえ。 急病なのですぐ往診してほしいと頼んでも 「只今参ります。」 と返事だけはいいもののなかなか来てくれない事から。 只今(ただいま) 今この時。現在。 または、ごく近い未来や過去の話。 [0回]