"お"カテゴリーの記事一覧 奢る者は心常に貧し おごるものはこころつねにまずし 贅沢を好むような人は心が満ち足りる事がなく 常に不平不満が心にあるという事。 欲望に限りがなくどんなことでも満たされず 貧乏と同じであるという事。 人の欲望の限りなさを戒めたもの。 不平不満(ふへいふまん) 不平は心が穏やかではない事 不満は満足できない事で ある事柄や状態に対し心が穏やかではなく満ち足りていない事。 [0回]PR 驕る平家は久しからず おごるへいけはひさしからず 思いあがった行動をするものは長く繁栄する事はなく 必ず滅びるものだという事。 地位やお金などの力でわがまま放題している者は いつまでもその地位を維持する事はできないという事。 久しい(ひさしい) 長い時間がたつ。 [0回] 傲りは長ずべからず おごりはちょうずべからず 傲慢な態度や人を見下すような心を増長させてはいけないという事。 何事にも謙虚で控えめな態度を忘れないのがよいという事。 傲り(おごり) いい気になる思いあがる事。 我儘なふるまいをする事。 長ず(ちょうず) 育てる。 程度が増す。 [0回] 奢りは三年の費え おごりはさんねんのついえ 贅沢をしてしまうとそれを取り戻すのに 長い時間がかかってしまうという事。 贅沢は大きい浪費である事を戒めたもの。 奢る(おごる) 分不相応に贅沢をする事。 自分のお金で他人に御馳走する事。 分不相応(ぶんふそうおう) 身分や能力にふさわしくない事。 望みや行いなどが能力とは釣り合わず超えてしまっている事。 費え(ついえ) 費用。 無駄遣い。 [0回] 桶が腐れば菜が腐る おけがくさればながくさる 環境が悪ければその影響はそこに住む人たちにも影響が出るものだという事。 桶が腐っているとそれに入れた菜っ葉まで腐ってしまう事から。 周りに悪いものばかりあふれていると その影響が内部のものにまで移ってしまう事。 腐る(くさる) 食物が傷み腐敗する事。 純粋な心が失われ救いようがなくなる事。 物が変質し駄目になる事。 [0回] 後れ先立つ例 おくれさきだつためし 先に行くか後に行くかの違いこそあれ いずれは皆死ぬのが世の決まり事であるという事。 後れ先立つ(おくれさきだつ) 一方が生き残ってもう一方が先に死ぬこと。 後になったり先になったりする事。 例(ためし) これまでにあった事柄。 先例。 [0回] 送る月日に関守なし おくるつきひにせきもりなし 月日が経過するのは早いものだという事。 歳月が流れていくのをせき止めるような番人はいないので 時は過ぎてしまうという事。 関守(せきもり) 関所の番人。 人の往来などを阻む存在と意味する場合もある。 [0回] 奥山の杉のともずり おくやまのすぎのともずり 自業自得である事。 人里離れた山奥にある杉の枝と枝がこすれあい 自然に発火して山火事となる事から。 奥山(おくやま) 人里から離れた奥深い山。 山の奥深い所。 共擦り(ともずり) 木の葉などがお互いにこすれあう事。 [0回] 臆病者はこわい おくびょうものはこわい 臆病な者は切羽詰まると理性を失うことが多く 思いがけないようなむごい事を平気ですることがあるという事。 小心者が限界を超えてしまうと肝が据わり何をするかわからないという事。 Despair gives courage to a coward. (絶望は臆病者に勇気を与える) 切羽詰まる(せっぱつまる) 追いつめられる事。 土壇場に追い詰められ全く策のない事。 [0回] 臆病者の義理知らず おくびょうもののぎりしらず 臆病なために相手に言うべきことも言えずに義理を欠いてしまう事。 また、臆病者は意志が弱く勇気が足りないために 相手に義理を果たすべき時にそれができないという事。 義理(ぎり) 人として守るべき正しい行い。 世間的な付き合い上仕方なくする行為。 対人関係で立場上努めなければならない事。 守るべき道義。 [0回]