せんにゅうしゅとなる

最初に見聞きしたことはとても印象に残り
それがずっと記憶されるため
あとから別の情報を見聞きする事になっても
なかなかそれを受け入れることが難しいという事。

偏見や思い込みなど最初にそう思うと思考がそれに支配されてしまい
すべてがそう見えてしまうという事。

先入観
先入見

• 先入（せんにゅう）

実際に見たり聞いたりする前から思っている思い込みや偏見。
あるいは他のモノや人よりも先にそこに入っている事。

せんにひとつ

とても低い可能性である事。

可能性が1/1000であるという事から。

0.1％の確率しかない事。

滅多にない事でほとんどあり得ないという事。

ぜんにはぜんのむくい、あくにはあくのむくい

善い行いをすれば善い事を身に受ける事になり
悪い行いをすれば悪い事を身に受けるという事。

因果応報の考え方でたとえこの世で善い報や悪い報を受けなくとも
あの世でその報は受けるのだという戒めで
善い行いを心がけるよう注意したもの。

• 報（むくい）

ある行動に対して身に返ってくる事柄。
報酬や報復などの事。

ぜんにつよいものはあくにもつよい

正しい行いをすることに心を注ぐほどの人は
ひとたび悪のほうに偏ってしまうと今度は悪事に心を注いでしまうという頃。

極端な性格の人を表した言葉。

せんにちのかんばつにいちにちのこうずい

水による災害は一瞬で恐ろしいものであるという事。

千日も続く日照りは長期間の水不足に悩まされとても苦しい思いをしますが
一日でも洪水が起こるとそれと同程度の問題が発生するという事から。

洪水による被害は土砂災害や河川の氾濫などで
死者や行方不明者が多数出るものであり
その恐ろしさを言ったもの。

せんにちのきんがくよりもいちじのめいしょう

長い時間をかけて独学で苦労をするよりも
優秀な師から一時でも学ぶ事のほうが優れた効果があるものだという事。

独学で学ぶ事はその人の判断に頼ることが多く
偏った理解など生ずることがあり長い時間を費やす割に効果はよくなく
それよりも優れた指導をしてくれる者から学ぶ事のほうが効果が高いという事から。

• 名匠（めいしょう）

優れた技量の持ち主や学識に優れた人。

せんにちのかやをいちにち

年月を重ねて積み重ねてきたことを一度の失敗ですべて失う事。

千日かかって刈って集めた萱を一日で燃やしてしまうという事からで
思いがけない火事にあい今まで貯めていた財産などを失ったり
長い年月をかけて築いた地位や人間関係などを
一度のし損ないなどでダメにしてしまうという事。


千日に刈った萱も一日に亡ぼす
千日の功名一時に滅ぶ
百荷の萱一かでほろぶ
百日柴をきり一日に焼く

• 千日（せんにち）

千の日数の事。
またそこから転じて多くの日数の事。
幾日。

• 萱（かや）

茅と同じ。
茎に油分が多いため耐水性が高く屋根の材料として好まれる。
ただし非常に燃えやすく一度火が付くと全焼の可能性が高いと言われています。

せんどうのそらいそぎ

急ぐふりをして他人に早く決断するよう促す事。

舟の船頭はすぐにでも出発しそうにふるまうのに
慌てて客が乗船してもなかなかしゅつぱつすることはない事から。

• そら急ぎ（空急ぎ）

急ぐふりをする事。
空は《から》とも読み、見せかけだけで本当にそうではない状態の事。

せんどうのいちじろ

長続きしない事。

張り切りすぎてすぐに疲れてしまう事。

船頭が一時的に力いっぱい艪をこいでも
そのペースを維持できずにすぐばてる事から。

この場合の船頭は船長ではなく
一人乗りの小型船の操縦者の事を指す。

• 艪（ろ）

手漕ぎの小型船を操縦するための木の板。

せんどうおおくしてふねやまへのぼる

命令する人が多いと混乱が生じてしまい物事がうまく運ばないという事。

船の運行責任者である船頭が何人もいると
誰の指図に従うべきかわからなくなり
うろたえている間に船は山にぶつかってしまうという事から。

指図する人が多いと意に反した方向へ物事が進んでしまう事。


船頭多うて船が山へ上る
船頭多けりゃ沖にのり出す
船頭多くして舟岩に乗る
料理人多くしてスープだめにする

• 船頭（せんどう）

ここでは和船の船長の意味。
漁船の漁労長も船頭と呼ばれ、漁船にはそのほかにも船長がいるそうです。