昨日は今日の昔 きのうはきょうのむかし 一日前であっても昨日とはもう過去であるという事。 昨日は今日にとっては昔であるように 今日という日は明日には昔になってしまうものであり 時間とはそのように流れていくものであるという事。 昔(むかし) 現在からみて過去にさかのぼる事。 遠い過去の事を言うことが多い。 [0回]PR 昨日は昨日今日は今日 きのうはきのうきょうはきょう 昨日起こった事が 今日もまた起こるとは限らないという事。 世の中の移り変わりは早いもので いつまでも前の通りだと考えてはいけないという事。 移り変わり(うつりかわり) 物事の状態や成り行きが時間とともに変化する事。 [0回] 昨日の淵は今日の瀬 きのうのふちはきょうのせ 世の中の移り変わりの激しさをたとえたもの。 昨日は深くよどんだ淵であったものが 今日になると水が浅く流れの早い瀬になっているという事から。 古今和歌集の 《世の中は何か常なる飛鳥川昨日の淵ぞ今日は背になる》 より 淵(ふち) 水がよどみ深くなっている場所。 瀬(せ) 水が浅く流れの急な場所。 [0回] 昨日の花は今日の塵 きのうのはなはきょうのちり 人の世の栄枯盛衰はとても激しく儚いものだという事。 昨日は美しく咲いていた花が 今日になるともう散ってしまっていたという風に 世の中の変化がとても尋常ではなく大きいという事。 儚い(はかない) わずかな時間であっけない事。 もろくて長続きしない事。 不確定で当てにならず実現不可能な事。 [0回] 昨日の友は今日の怨 きのうのともはきょうのあだ どんなに仲良くしていた友人であっても 思いがけないような事でたちまち敵となってしまう事。 人の去就や離合は激しく安定したものではないという事。 人の心は変わりやすく 他人との関係とは何かの影響ですぐ変わってしまう 当てにならないものだという事。 去就(きょしゅう) 従う事と背く事。 離合(りごう) 離れたり集まったりする事。 [0回] 昨日の襤褸今日の錦 きのうのつづれきょうのにしき 世の中の変化の激しさを言ったもの。 栄枯盛衰の激しい事。 昨日まではボロボロの服を着ていたのに 今日になると美しい着物を着ているという事から。 襤褸(つづれ・ぼろ) つぎはぎだらけの汚い服。 着古して破れている服。 錦(にしき) たくさんの色糸を使用して織られた絹織物。 そこから綺麗な服などの意味に用いられる。 [0回] 杵であたり杓子であたる きねであたりしゃくしであたる 手当たり次第に八つ当たりをする事。 散々に当たり散らす事。 散々(さんざん) ひどい事。 とても見苦しい様子。 悲惨である事。 [0回] 杵で頭を剃る きねであたまをそる 実現不可能な事。 杵で脱穀や精米のように米を擦る事はできるが どんなに頑張ったとしても頭の毛を剃る事はできないという事から。 杵(きね) 餅つきなどに使用される道具。 元々は脱穀や籾摺りなどに使用していたですが 現在では自動化が進み餅つきの道具として有名。 [0回] 機に因りて法を説け きによりてほうをとけ 聞いている者の性格や状態、また時期などの変化を考え その場に適した説法を行う事。 臨機応変に相手に対応する事。 機会などに応じて適正な方法を捕るのがよいという事。 因る(よる) もとずく。 従う。 理由とするなど。 [0回] 木に縁りて魚を求む きによりてうおをもとむ 方法が間違っていると苦労をするばかりで何も手に入らないという事。 また、判断を誤まり実現できない望みを持つ事。 木に縁るとは木に頼る・木に縁がつながるなどという意味で 海にいる魚を求めているのに 木にそれを願うような事という意味になります。 縁る(よる) それが元となる。 原因となる。 由来するなど。 [0回]