姿は俗性を現す すがたはぞくしょうをあらわす 人の服装や立ち振る舞いなどにその人の品性が現れるという事。 生まれつきの容姿のような外見は違いますが 着ている服装の好みや動作などに その人の教養や好みが反映されている事が多く また、話す言葉遣いなどにも品格が現れるのだという事。 俗性(ぞくしょう) 氏素性の事。 家柄や家系などの経歴や本人の経歴などの事。 [0回]PR 末は野となれ山となれ すえはのとなれやまとなれ 自分が良ければあとの事はどうなっても良いという事。 目の前の事をしてしまえば その後は自分に関係ないのでどうでも良いという事。 後は野となれ山となれ 後は実がなれ花が咲け 野(の) 自然の状態の平地。 野原。 山(やま) 周辺の地域より高くなっている場所。 草木の茂った自然の多い場所。 [0回] 末の露本の雫 すえのつゆもとのしずく 人の命の儚さの例え。 木の葉に付いた露も 根元にある雫も同じく消えやすく儚いものである事から。 葉の上の露と木の根元の雫は多少の違いがあっても 消えやすい事は同じで 人の命にも長い短いの違いがあっても 同じく儚く消えやすいものだという事から。 [0回] 末大なれば必ず折る すえだいなればかならずおる 下の立場の者の力が増すと 上の立場の者が衰えていくという事。 枝葉などの末端が大きくなりすぎると 幹がそれに耐えられなくなり折れてしまうという事から。 末重き物は必ず折る 尾大ふるわず [0回] 据え膳喰わぬは男の恥 すえぜんくわぬはおとこのはじ 女性に恥をかかせてはいけないという事。 女性のほうから言い寄ってくるのを拒むのは男性の恥であるという事。 据え膳とはすぐに食べられる状態で出された食事の事で それを言い寄る女性にたとえ それに手を出さないのは男性としてどうなのかという事から。 据膳と河豚汁をくわぬは男の内ではない 据え膳(すえぜん) すぐに食べられるように目の前に出された食事の事。 自分は何もせずに他人に実行させる事。 準備を整えて他人に行うよう働きかける事。 [0回] 末始終より今の三十 すえしじゅうよりいまのさんじゅう 将来多くの物を手に入れる可能性がある事よりも 少なくても今すぐ物が手に入るのがいいという事。 将来に貰えるという約束は 反故になる事もある為 それよりは確実にもらえる時に貰うほうが良いという事からで 始終を四十に見たて三十のほうが良いと洒落て言ったもの。 明日の百より今日の五十 末の百両より今の五十両 始終(しじゅう) 最初から終わりまで。 総て。 [0回] 末重き物は必ず折る すえおもきものはかならずおる 下の者の力が増してしまうと 上の者が力を失いうまく収める事が出来ないという事。 また、下の者の勢力が増すと 上の者は倒されてしまうという事。 枝葉などの先が重くなると 重さに耐えられず折れてしまうという事から。 末盛んなれば則ち本虧く 末大なれば必ず折る 尾大ふるわず 虧く(かく) 欠ける事。 少なくなる。 損傷する事。 [0回] 酸いも甘いも知り抜く すいもあまいもしりぬく 人生経験が豊富な事。 長い人生経験から世間の微妙な事情や人情の細やかさなどに精通し ものわかりがよく老練である事。 人生の良し悪しを味にたとえ 辛い事などを酸っぱい 楽しい事などを甘いと称したもの。 酸いも甘いも嚙み分ける 酸いも辛いも御存じ [0回] 粋は悋気せぬもの すいはりんきせぬもの 接客業の女性に焼きもちを焼くものではないという事。 粋な客と言うものはお店の女性を困らせるような事はしないという事。 客商売の女性と遊ぶ男性はお金払いがよく 女性が他のお客と仲良くしていても嫉妬などしないのが粋であるという事から。 悋気(りんき) やきもちの事。 妬んだり嫉妬したりする事。 [0回] 翠は羽を以て自ら残なう すいははねをもってみずからそこなう 優れた特徴がある為に災いを招いてしまう事。 翡翠(かわせみ)は美しい羽を持っているために 人に捕らえられてしまうという事から。 孔雀は羽ゆえ人にとらる カワセミ 翡翠・魚狗・川蝉などと漢字で書く水色の羽が美しい鳥。 大きさは雀より少し大きい程度で 構造色という羽毛の微細構造により光の加減で美しい青い色をしている。 残なう(そこなう) 壊したり傷つけたりする事。 [0回]