言わねば腹脹る いわねばはらはる 言いたいことを言わないで我慢をしていると 不満と言うものは腹にたまっていくものだという事。 《おぼしき事言わぬは、げにぞ腹張るる心地しける》 大鏡より おぼしき事(おぼしきこと) 思しき事と書き、こうありたいと望む。 希望する事。 げに 実に。 本当に。 まったくなど。 [0回]PR 言わぬは言うに優る いわぬはいうにまさる べらべらと喋るよりも沈黙している者のほうが 相手にその意思がより強く伝わるという事。 しゃべり過ぎを戒める言葉。 自分の主張を通すためにしゃべり過ぎると 過剰な感情が入りかえって真実味を失ってしまうという事。 優る(まさる) 他と比べて価値や能力が上である事。 [0回] 言わぬことは聞こえぬ いわぬことはきこえぬ 言わなくてもわかっているだろうと思い何も言わないと あとから問題となることがあるので念を押して はっきりと説明しなければならないという事。 言わないがために後の争いになる事があるので 言うべき事ははっきり言わなければならないという事。 [0回] 言わぬ心に恥じよ いわぬこころにはじよ 相手の失敗などを激しく責め立てるような事をせず 相手が自ら反省するのを穏やかに待つ事。 きつく言わないで反省するのをじっと待ってくれている事に対し 恥を感じて改めるべきだという事。 また、相手に怒鳴りちらし喧嘩腰で反省を促すのは 反感を買い関係が悪くなるという事。 [0回] 言わぬが花 いわぬがはな 口に出してはっきりと言うよりも あえて言わないほうが相手を思いやり美徳であるという事。 日本人特有の感覚なのかもしれませんが まず相手を立てるという気持ちの表れかと思います。 ただし外国のかたにはそれではいけないらしく 特に隣国などに対してはハッキリと言うのが正しいという風潮があります。 美徳(びとく) 道徳にかなった立派な行い。 美しい徳。 [0回] 鰯の頭も信心から いわしのあたまもしんじんから どんなにくだらない物であっても 信仰すればとても尊いものになるという皮肉。 第三者の目には胡散臭いものとして見えていても 信仰者にとってはとても大事なものであるという事から。 現代に置き換えると怪しげな宗教にはまる事などがそれに似ています。 信心(しんじん) 神や仏の力を信じて願う事。 加護や救済を求めて祈る事。 [0回] 鰯で精進落ち いわしでしょうじんおち つまらない事で今までの努力が無駄となってしまう事。 親類に不幸があり精進料理で過ごしていた人たちが 忌明けに精進料理から通常料理へ戻し それまでの苦労を僧侶などを招いて宴席を行うが その席で出されるものがいつでも食べられるものであるという事から。 精進落ち(しょうじんおち) 身内の死後一定期間、肉類や酒類をたって精進料理を食べるがそれが終了する事。 現代では初七日法要など。 [0回] 鰯網で鯨捕る いわしあみでくじらとる 思いがけない幸運をつかむ事。 小魚の鰯をとる網に巨大な鯨がかかったという状況から。 偶然の幸運や思いがけない収穫を得る事の外に とてもあり得ない事の事のたとえとしても使用されます。 幸運(こううん) 運が良い事。 巡り合わせの良い事。 [0回] 岩木にあらず いわきにあらず 人は冷酷無情に見えても木や石ではないので 喜怒哀楽の心があり情はありものだという事。 冷酷無情(れいこくむじょう) 人に対して思いやりがなく むごい事も平気な情を知らない事。 [0回] 色は思案の外 いろはしあんのほか 恋愛は人の判断能力を失わせることがあるので 常識などでは判断できない物だという事。 思案(しあん) 深く考える事。 分別。 [0回]