欠伸を一緒にすれば三日従兄弟 あくびをいっしょにすればみっかいとこ あくびは移りやすいという事。 あくびは眠い時や 厭きているとき時など出やすいのですが これは酸素不足や軽い貧血などの場合に 大きな呼吸をして補おうとするもので 何人もの人が同じような状況であるときに 一人があくびをしたのをきっかけに伝染してしまうという事。 三日従兄弟(みっかいとこ) 軽い血縁関係や ちょっとした親しみを持つ者同士になる事。 [0回]PR 悪は延べよ あくはのべよ 悪いことはすぐには実行せずになるべく先延ばしにするのがいいという事。 そうする事で事情に変化があったり 考えが変わったりして悪事を実行に移す必要がなくなる場合があるため。 悪事をせずに思いとどまる事で後々後悔するような事にならなくて済むという事。 [0回] 悪は一旦の事なり あくはいったんのことなり 悪い事をして一時的にうまくいったとしてもそれが長続きすることはなく 最後には正しい者に負けてしまうという事。 悪事は長続きしないものであるという事。 一旦(いったん) 一度。 しばらくの間。 ひとまず。一時的など。 [0回] 悪の報いは針の先 あくのむくいははりのさき 悪事を働くとその報いは針の先を回るように あっという間に自分に戻ってくるという事。 悪い事をするとすぐ自分に返ってくるという事。 針の先の円周はほとんどない事から。 あっという間(あっといいうま) 「あっ」と声を出す短い時間。 一瞬の事。 [0回] 悪の裏は善 あくのうらはぜん 悪い事があればそのあとには善い事もあるという事。 悪い事ばかりが続く事はなく 善い事ばかりでもないという事で 今悪い事ばかりでも希望を棄てずにいると 善い事があるので諦めてはいけないという事。 裏(うら) 隠れた反対側の面。 表の逆。 [0回] 悪人は刀の試し物 あくにんはかたなのためしもの 悪人は刀の試し斬りに使われる事くらいしか 世の中の為にならないという事。 一般人のような扱いはできないという事。 江戸時代以前に刀の試し斬りには人体を用いて行い 罪人の死体で行っていたため。 試し斬り(ためしぎり) 死んでいる人間や生きている人間などを用いて 刀の切れ味を試す行為。 二人分を重ねて両断できると二つ胴 三人分であれば三つ胴などという評価が付きました。 もちろん現代では行われていません。 [0回] 悪人の友を棄てて善人の敵を招け あくにんのともをすててぜんにんのてきをまねけ 自分を助けてくれるような友人であっても 悪人であるならば最終的に自分のためにはならないので 付き合うのはやめたほうがよく 自分に対して敵意を持っている人であっても その人が善人であるなら悪い友人よりもずっと自分のためになるので その人との付き合いは大事にしたほうが良いという事。 友好的に悪にいざなう友よりも 苦言を呈してくれる良い友を作るのが良いという事。 悪友(あくゆう) 付き合っていてためにならない友達。 悪い事を共にする仲間。 [0回] 悪人には友多し あくにんにはともおおし 悪人は口が上手で人の気にいるような言い方をするので 自分に関心を持ってもらうのが上手く しかも自分の自由に相手をその気にさせるので 自分の利益になる友達が多いという事。 これに対し善人は よい友を選ぶのでなかなか友ができないのだそうです。 友(とも) いつも親しく付き合っている人。 志や目的を同じくする人。仲間。同士。 [0回] 悪人あればこそ善人も顕れる あくにんあればこそぜんにんもあらわれる 世の中には悪人がいるからこそ 善人の存在も目立つものになるのだという事。 もしもすべての人が悪人であれば それが普通で善人という概念もなくなることになるので 悪人がいてこその善人だという事。 悪人が良いという意味ではなく 悪人にもそれなりに意味はあるという事。 顕れる(あらわれる) 表れる・現れると同じ。 隠れていたことや今までわからなかったことなどが 人々に知られるようになる事。 [0回] 悪に強ければ善にも強し あくにつよければぜんにもつよし 大悪人ほど改心するとすごい善人になるという事。 もともと大きな犯罪などを犯す人は性格が大胆で強く そのような人が改心すればその強い性格でかなり善人になるという事。 悪人(あくにん) 狼藉を働き悪行を重ねる人の事。 心のよくない人、悪事を働く人。 狼藉(ろうぜき) 無法な荒々しい乱暴な行為。 狼は寝る時に下草を踏(藉)み荒らす事から。 [0回]