死馬にも鍼 しにうまにもはり 可能性は捨ててはいけないという事。 手遅れだと思っても 最後の希望を捨てず出来る限りの事はしてみるという事。 あとで、もしもあの時こうしてみたらという 後悔を残さないために可能性がある事はやってみるのがよく 早々に諦めてしまう事をいましめたもの。 [0回]PR 死馬に鍼さす しにうまにはりさす 良い結果を得られない事。 効き目の無い事。 無駄な事をするたとえ。 死んでしまった馬に健康増進を期待する鍼を指してみても 生き返るわけではないのですでに手遅れだという事から。 鍼(はり) 中国では2000年前から行われていたと言われる体の調子を整える治療法。 日本では江戸時代頃から庶民に広がり鍼によりツボなどを刺激し 肩こりや頭痛・便秘や冷え性などの改善に効果があるとされる。 [0回] 死なば卒中 しなばそっちゅう どうせ死ななければいけないのであれば 苦しむ事がない脳卒中がいいという事。 また、寝たきりなどになって家族に迷惑をかけるより ぱったりと往ってしまいたいという事。 死なば卒中飲まば朝酒 脳卒中(のうそっちゅう) 脳梗塞・脳出血・くも膜下出血などの事で 脳の血管が詰まったり破れたりする事で 脳にダメージを受けたり場合によっては命を落とす病気。 脳梗塞は血管が詰まる事により脳の一部分が壊死するもので 脳出血は加齢や高血圧が原因となり脆くなった血管が破れるもの くも膜下出血は脳内にできたこぶが破裂し脳の表面に出血するというもの。 [0回] 死なば四八月 しなばしはちがつ なにをするのにも頃合いがあるという事。 どのようにしても死ぬのであれば その時期は気候が良い四月や八月が良いという事から。 死なば三四月花の頃 死なば八月十五日 死なば十月中十日 死なば盆前飲まば飯前 死なばニ八月 旧暦4月と8月 旧暦の4月は新暦の6月上旬で 旧暦の8月は新暦では8月下旬から10月上旬頃となり どちらも過ごしやすい気温となります。 [0回] 死なぬ子三人皆孝行 しなぬこさんにんみなこうこう 三人の生れた子供が 親よりも先に死なずに健康に生活してくれたら これ以上の親孝行はないのだという事。 逆を言えば親にとって自分より先に子供が死んでしまう事が 一番悲しく不幸な事なのだという事。 親は子供に世話をしてあげる事が 一番幸せであるという事。 死なぬものなら子一人 へらぬものなら金百両 使ってへらぬ金百両 [0回] 四斗を八斗 しとをはっと 必要以上に誇張してしまう事。 ちょっとしたことを大袈裟に言ってみたり そのように考えてしまう事。 四斗あるものを倍の八斗あると思ってしまう事から。 大袈裟(おおげさ) 実際の事よりも誇張して話をしてしまう事。 大胆を意味する大気さ(おほげさ)と音が似ているという事から 大袈裟となったとする説がある。 袈裟とはお坊様が身に纏う法衣の事。 斗(と) 尺貫法の体積の単位。 一斗は約18リットルで一升(1.8リットル)の10倍となる。 中国では一升が1リットルなので一斗は10リットルとなるそうです。 [0回] 地頭に法なし じとうにほうなし 力のある者は横暴なものであるという事。 権力を持っている者は 不合理な事や無慈悲な事を気にもかけずに行うという事。 地頭は支配的な力があるため勝手気ままで乱暴であるという事から。 地頭(じとう) 鎌倉幕府や室町幕府が荘園などを支配するために配置した職。 武力を有しているため軍事や警察のような役割も果たし その力によって土地や百姓を管理していた。 [0回] 師弟は三世 していはさんぜ 因縁の深さを言ったもの。 師弟の関係というものはとても縁が深いものなのだという事。 親子の関係は現世のみのもので 夫婦の関係は現世と来世に繋がるもので 師弟の関係とは前世と現世そして来世まで繋がるのだという事から。 子は一世夫婦は二世主従は三世他人は五世 師君は三世の縁あり 師は三世の契親は一世の睦び 師弟(してい) 師匠と弟子の関係の事。 また教師と生徒の関係。 [0回] 十本の指はどれを噛んでも痛い じゅっぽんのゆびはどれをかんでもいたい 家族の不幸せは家族全員の不幸せであるという事。 親兄弟などは多くの人数がいても その中の一人が不幸な事に会うと 家族全体が不幸な思いをしてしまうという事を指にたとえたもの。 また、親というものはどれだけ子供がいても 特定の子供だけを可愛がるのではなく 総ての子供を区別なく愛情を注いでいるのだという事。 五本の指で切るにも切られぬ [0回] 十遍探して人を疑え じゅっぺんさがしてひとをうたがえ 先入観で判断をしてはいけないという事。 物が見つからない時に他人を疑うよりよく探すべきだという事。 思い違いで見つからない事も多く 他人を疑うよりもまず何度も探してみるべきで 他人が盗んだという先入観を捨てよという事から。 七度尋ねて人を疑え 七度探して人を疑え 念には念を入れよ 遍(へん) 広く全体に行き渡る様子をいう。 十遍とは10回隅々まで余すところなくという事。 [0回]