せつない時は親 せつないときはおや 苦しい時に頼りになるのは親だという事。 また、困った時に親の名前を出す事でその場を切り抜ける事。 親を口実に言い逃れする事。 苦しい時には親を出す [0回]PR せつない時は茨も掴む せつないときはいばらもつかむ 苦しい時にはそれから逃れようとして後先考えずに行動するという事。 茨には棘があり掴むと手が傷ついてしまうが 辛い状況にある時にそこから抜け出すためには その茨でさえも掴んでしまうという事から。 せつないと茨にもたもずかる 溺れる者は藁をも掴む 背に腹はかえられぬ せつないば茨株 せつない 切羽詰まった状態の事。 生活が苦しい事。 [0回] せつない時の神叩き せつないときのかみたたき 普段は信仰心のない人でも 苦しく困っている時は神や仏にすがってしまうという事。 苦しい時の神頼み 神叩き(かみたたき) 一見すると神を叩く書くので神に敵対する事に見えるが 神頼みをする事。 叩くとは平手で打つという意味合いが強く この場合は拍手という事になり 神に手を合わせる行為の事となる。 [0回] 雪隠虫も所贔屓 せっちんむしもところびいき どんな環境であっても住み慣れた所には愛着がわくものだという事。 トイレのような汚い場所でも そこに住んでいる虫にとってはとても住み心地が良いという事から。 住めば都 雪隠虫(せっちんむし) トイレが水洗ではなかった頃に トイレ内でよく見かけたと言われる蛆の事。 蛆は蠅の幼虫。 [0回] 雪隠の錠前 せっちんのじょうまえ トイレの中で咳払いをする事。 後から来た人にこの個室には自分が入っています という自己主張からきた言葉。 錠前(じょうまえ) 錠と鍵がセットになったもの。 扉などに物々しくついているものが錠で それを開ける道具が鍵となり 見ただけで扉を開けてはいけないという目印となるもの。 [0回] 雪隠の火事 せっちんのかじ やけくそを洒落で言ったもの。 やけくその隠語。 昔のトイレは汲み取り式で そのトイレが火事になるという事は ウンチが焼けてしまうという事から。 やけくそ 物事が自分の思い通りにいかず 投げやりな態度を取ってしまう事。 《やけ》は《自棄》と書き 自分を棄てる事でそれを強調する《くそ》を付けたもの。 漢字で書くと《自棄糞》となる。 [0回] 雪隠と持仏 せっちんとじぶつ 必要不可欠なものの例え。 持仏とはいつも身の回りにおいて信仰する仏像の事で 雪隠(トイレ)と同じくらいないと困るという事から。 雪隠と仏壇 持仏(じぶつ) 寺などにある大きな仏像ではなく 個人が身に着けたり仏間に飾っておくための小型の仏像。 豊臣秀吉が念持仏として使用した三面大黒天などが有名。 [0回] 雪隠で饅頭 せっちんでまんじゅう 隠れて自分だけいい思いをする事。 また、美味しいものを食べるのに場所は選ばないという事。 和尚さんと小僧さんの昔話から出た言葉で 和尚さんが雪隠の中でこっそりと饅頭を食べていると そこに和尚さんがいるのを知らない小僧さんが 自分も隠れて饅頭を食べようと雪隠を開けたところ 和尚さんが饅頭を食べていたのにびっくりしてしまい 「お代わりをもってきました」 と思わず言ってしまったという話から。 雪隠で米をかむ [0回] 雪隠浄瑠璃 せっちんじょうるり 下手な芸の事。 雪隠で一人隠れて語るだけで 人前で披露するほど上手な浄瑠璃ではないという事から。 こたつ謡 雪隠(せっちん) トイレの事。 雪隠大工という言葉があり 下手で雪隠を作る事しかできないという意味から。 浄瑠璃(じょうるり) 三味線の伴奏で行う語り物音楽の一種。 《語り物音楽》とは拍子にとらわれずテンポが複雑でリズムの反復が少ない という特徴があり浄瑠璃系や琵琶系などが存在する。 [0回] 雪駄の裏に灸 せったのうらにきゅう いつまでもいてなかなか帰らない客人を帰らせるおまじないの事。 箒を逆さに立てたりするのと同じと言われる。 長居する客に帰ってほしい時にするおまじないのようです。 長居する人の心理 長居する人にもいろいろタイプがあるようで ①帰るタイミングがわからなくなっている。 ②居心地がよくてまだまだ居たいと思っている。 ③帰らず粘っていると何かしてもらえると思っている。 ④時間の経過を忘れてしまっている。 ⑤面倒くさいので帰りたくない。 など人によってそれぞれの理由があるようです。 [0回]