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げこはじょうこのひかん
お酒の席ではお酒の飲めない人は
酒好きで酔いつぶれる人を介抱しなければならないという事。
絶対的な決まり事ではないですが
酒の席に一緒に行く方はもちろん普段から人間関係のある方で
その方が酔いつぶれてしまっているのを
そのままにして行ってしまうのは問題があるためで
酔っぱらいには理屈など通じない為
飲まない人は家来のように従うしかないという事から。
下戸は上戸の草草履
- 上戸(じょうこ・じょうご)
お酒が好きでたくさん飲む人。
またアルコールが回ってくると感情の一部が特別に現れる人。
- 被官(ひかん)
律令制では上級の官庁の管轄下にある下級官庁の事。
後に家来などの意味に変化している。
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げこのたてたくらはない
酒を飲まない人は酒代を貯金できそうだが
酒代を節約して大きな財産を作った人はいないという事。
節約はほどほどにして適度に楽しみにお金を使うのがよいという事。
財産を作るのは己の才能や努力の問題なので
楽しみを我慢しても大きな財産になるわけではないという事ですが
もちろん節約は大事なので注意。
下戸の建てた蔵はなく、お神酒上がらぬ神はなし
下戸の建てたる蔵はなけれど後家のたてたる家多し
酒蔵あれども餅蔵なし
- 蔵(くら)
大切なものをしまっておく場所。
金品や家財などを火災や盗難などから防ぐ施設。
当然ながらそれらの財産がない者には必要ないので蔵があるのはお金持ちという事になります。
