諺-ことわざ

ぜいはしたしちゃんはなし

望みはいっぱいあるのに
思い通りにはならない事。

贅沢をたくさんしてみたいと思うのに
それを実行するお金がないという事から。

• 銭（ちゃん）

お金の事で日本語では通常《ぜに》と読む。
《ちゃん》は中国語の発音で
韓国では《ちょん》と発音するそうです。

せいはきなりしはきなり

人が生きているのはこの世に仮に体を持っているに過ぎない事で
死んだら本来の場所に戻るのだという事。

世界は根源となっている物があり
人はそこから発生しそこに戻っていくのだという事から。


人天地の間に生きるは寄なり
寄は固より帰す
生は性なり死は命なり

• 寄（き）

一時的に立ち寄る事。
身を寄せる事。

せいはがたくしはやすし

苦しみから解放されるため死を選ぶのは簡単な事だが
苦しみを耐えて生きていくのは難しいという事。

死ぬのは簡単だが
苦しみの先に幸せがあるかもしれないので
苦しいが頑張って先に進もうという事から。


死は易うして生は難し

• 難し（がたし）

難しい事。
困難である事。

• 易し（やすし）

たやすい事。
容易である事。

せいねんかさねてきたらず

若い時は二度と戻る事はないので
その時期を大切に過ごさなければならないという事。

年老いてしまってから
若い時にやっておけばよかったと後悔しないようにと戒めたもの。

若い時の時間は無駄にしてはいけないという事。


人生年少再び来らず
歳月人を待たず

• 盛年（せいねん）

若く元気な盛りの年の事。
働き盛りの年頃。

せいてんをほめるにはにちぼつをまて

最後まで見てみないと本当の事はわからないという事。

朝に晴れていたとしても
一日中晴れとは限らず途中曇ったり雨が降ったりするもので
日没にならないとその日はどんな天気だったのか判断できないという事から。

そこから人の人生も幸せそうであっても
最後に不幸な事で終わるかもしれないし
いままであまりよくない人生だったものが
最後には幸せな気持ちで終わるという事があるのだという事。


棺をおおいて定まる

• 日没（にちぼつ）

太陽が地平線の彼方へ行ってしまう事。
日の入り後しばらくや日の出前などの薄明るい状態を
薄明（はくめい）と呼ばれる。
また、日の出前を《彼者誰/かわたれ》
日の入り後を《黄昏/たそがれ》とも呼び
それぞれ薄明るいため誰かのか見分けがつかないという事から。

せいてんのへきれき

予想もしてなかった事が不意を突いて起こる事。
予期せぬ出来事。
また、筆の勢いの躍動する様を言ったもの。

青空だったのにいきなり雷が鳴り響く事から。

• 青天（せいてん）

晴れ渡った青空。
雲一つない空。

• 霹靂（へきれき）

雷。
雷が激しくなる事。

せいてはことをしそんじる

急いであせってしまうと失敗する可能性が高くなるので
急いでいるときほど冷静な対処が必要なのだという事。

焦りは禁物であるという事。


せけば必ず仕そこなう
せく事はゆるりとせよ
早まる鳥は団子一つ
せいては粗相も有る物
急がば廻れ
ゆっくり急げ

• 急く（せく）

早くしなければならないとあせる事。
心がはやる事。

せいていのかわず

井の中の蛙

思考や知識が狭く、自分の知っている範囲でしかものを見れない事。

広い世界がある事を知らない事。


井蛙は以って海を語る可からず

• 井底（せいてい）

井戸の底の事。
また、狭い世界しか見ず広い世界がある事を知らない事。

せいだくあわせのむ

善も悪も分け隔てる事無く受け入れる事。

寛大である事。

大海は清らかな川の水も濁った川の水も受け入れるという事から。

• 清濁（せいだく）

清らかなのものと濁っているもの。
善と悪。

せいすいにうおすまず

潔白すぎる人には友人は出来にくいという事。

あまりに欲などを持たない人は
一般人からは親しみを感じないという事。

綺麗で澄み過ぎる水の中では魚は隠れる場所もなく
かえって住みずらいという事から。


水清ければ魚すまず

• 清水（せいすい）

澄んだきれいな水。
また、水の湧く場所という意味もあるようです。