お釜をおこす おかまをおこす 財産を築き上げる事。 竈(かまど)を起こす事からきた言葉で 竈とは家庭や生活の基盤になるものなどの意味。 東北や北海道など一部地域では破産する事を 竈けしと呼ぶそうです。 [0回]PR 置かぬ棚をも探せ おかぬたなをもさがせ 念には念を入れる事。 置くはずのない棚であっても万が一という事があるので 探してみるのがよいという事から。 万が一(まんがいち) ごくまれにある事。 可能性は低いがたまにある事。 [0回] 置かぬ棚を探す おかぬたなをさがす 何もない事を知っていながら探す事。 貧乏な者があっちこっちとないものを探し 客をもてなす体裁を取り繕う様から。 体裁(ていさい) 世間体。 みかけ。 他人に気にいられるようふるまう事。 [0回] 大鋸屑も取柄 おがくずもとりえ 世の中には全然役に立たないというものはなく 必ず何かの役に立つことがあるのだという事。 取柄(とりえ) 特に役立つところ。 長所。 大鋸屑(おがくず) 大鋸屑は水分の吸収が早く駅では漏水時には大鋸屑をまいたり 酔っぱらいの粗相したものを吸い取るのに使用する事もあるそうです。 [0回] 大鋸屑も言えば言う おがくずもいえばいう どんなものでも理屈をつけようと思えば 無理にでも付けられるという事。 大鋸屑のような不必要な物でも 理屈をつけて必要なものだと言いくるめる事もあるという事。 大鋸屑(おがくず) 二人で引く大きな鋸(のこぎり)の事を大鋸(おが)と呼び 木を切るときに大鋸からでる屑なので大鋸屑という。 ことわざができた当時は不必要だった物かもしれませんが 現代では酪農の床敷やキノコ栽培などで使われています。 [0回] 大雪は豊作 おおゆきはほうさく 大雪が降る年は雪解けの灌漑水が多く 夏でも水に悩む事はないので豊作であるという諺。 実際には科学的な根拠などはなく希望的要素が強いもので 多くの雪に悩まされた年は夏は豊作になり楽だろうと思ったもの。 実際には雪が多いと冷水害や苗代の準備が遅れるなどの影響があるそうです。 豊作(ほうさく) 作物がよく育ち収穫が多い事。 [0回] 公の中の私 おおやけのなかのわたくし 公的な事に対し事情によっては手心などを加えるのはよいという事。 厳正であるべき法にも情状酌量や私情などが入り 罪が軽くなるよう取り計らうのはしょうがないという事。 情状酌量(じょうじょうしゃくりょう) 裁判で同情すべき点がある犯罪に対し 裁判官の裁量で刑を軽くする事。 裁量(さいりょう) その人の考えで判断・処理する事。 [0回] 大目に見る おおめにみる 他人の欠点や過失などを寛大に対処する事。 大目(おおめ) 750グラムを一斤とするはかり方の事。 大目に見るの語源は諸説あり 物を測るときに大きな目を使うのは細かい事にこだわらずに おまけをしてくれる事とする説や 大目というのは篩(ふるい)の事で 小さな目を使うと抜けられないものを大きな目を使い抜けさせるという説 また、小さな事にはこだわらずに大きな視点で見る事から 大目とする説など様々です。 [0回] 大水に飲み水なし おおみずにのみみずなし 大勢の人がいてもその中に役に立つ人は少ないという事。 たくさんあっても役に立たないものばかりである事。 洪水の時の水はたくさん身の回りにあるものだが 泥や汚れなどがまじりあい飲み水には適さず役立たずな事から。 役に立つ(やくにたつ) なんらかの効果を発揮する事。 役とは役割や役目などの意味で 立つとは利用価値があるなどの意味として使われる。 [0回] 大風呂敷を広げる おおぶろしきをひろげる 実現不可能に感じるような嘘や夢・大きな計画などを立てる事。 現実にはできそうもないような大ぼらを吹く事。 大風呂敷(おおぶろしき) もともと風呂敷とは庶民の家には風呂がなかった時代に 銭湯へ行くときに衣類や入浴道具を入れて持っていくモノで 風呂ではバスマットのように敷いて使う事もあった事から風呂敷となりました。 大した荷物もないのに風呂敷だけは大きいものをつかい 荷物を多く見せようと見栄を張る者がいたため大風呂敷の語源になったようです。 [0回]