選んで粕を掴む えらんでかすをつかむ あまり選り好みしすぎるとかえって駄目なものを掴んでしまうという事。 条件にうるさすぎるとカスのようなものを選んでしまう事になるという戒め。 選り好み(えりごのみ) 好きなものだけを選択する事。 粕(かす) 良い所、必要な部分を取った残り。 役に立たないもの。 下等なもの。 [0回]PR 笑みの中の刀 えみのなかのかたな 表面は柔和で優しそうな外観だが 内面は人を陥れようと陰険で油断がならない事。 笑中に刀あり(しょうちゅうにとうあり)とも言う。 柔和(にゅうわ) 優しく穏やかな事。 おだやかで落ち着きがありやわらかい事。 [0回] えへんたら煙草盆 えへんたらたばこぼん 細かい事に気配りをしろというたとえ。 えへんという咳払いが聞こえたらそれを察して 煙草盆を出すような気配りをせよという事。 煙草盆(たばこぼん) 火入(ひいれ)・灰吹(はいふき)・煙管(きせる)・煙草入れ(たばこいれ) などの喫煙道具一式をいれたお盆の事。 [0回] 蝦で鯛を釣る えびでたいをつる わずかな元手で大きな利益を出す事。 安価な蝦を餌に使い高価な鯛を釣りあげるという事から。 エビというと高級品というイメージがあるかもしれませんが 小さなエビは安価なものであるため それを使い大物を釣るという事。 釣り餌のエビ 釣りによく使われるエビはシラサエビ・ツブエビなどのほか エビではありませんがよく似ているオキアミなどが使用されています。 [0回] 恵比寿講の儲け話 えびすこうのもうけばなし 実際にはあり得ない大儲けの話の事。 恵比寿講の日のように儲ける事はそうはないという事から。 恵比寿講(えびすこう) 主に毎年10月20日あるいは11月20日に行われる民間行事。 1年の無事を感謝し、五穀豊穣や商売繁盛などを祈願するもので えびす祭やえべっさんなどとも呼ばれる。 恵比寿講の日にはたくさんの市がでて野菜や魚介など多くの商品が並ぶほか たくさんの縁起物なども販売されとても景気の良いものとされる。 [0回] 蝦躍れども川を出でず えびおどれどもかわをいでず それぞれのものには決まった運命や能力が定まっているという事。 エビがいくら跳ね回ってみてもそれは川の中だけで そこから違う世界には行く事はできないという事から。 蝦と海老(えびとえび) どちらもエビの事ですが 一般的には泳ぐエビを蝦 海底を歩くエビを海老と書きます。 ただし厳格な決まり事ではないので 泳ぐエビでも車海老や桜海老などと見栄え良いほうを使う事もあります。 [0回] 柄のない所に柄をすげる えのないところにえをすげる 無理に理屈をつけたり 屁理屈やこじつけをして自分の我を通そうとする事。 柄を付ける必要のない所に無理に柄を付けるような様子から。 柄(え) 手で握りやすいように道具などにつける持ち手の部分。 すげる 差し込む。 取り付ける。 はめ込むなど。 [0回] 江戸べらぼうに京どすえ えどべらぼうにきょうどすえ 江戸と京都の方言を表したもの。 江戸っ子は人を罵るとき「べらぼうめ」を連発し 京都の言葉で「どすえ」は「ですよ」という意味。 べらぼう 語源は寛文年間(1661~1672年)に評判だった見世物小屋の奇人の名前から。 便乱坊(べらんぼう)と呼ばれていたその奇人は 全身が真っ黒で頭が尖り、目は赤くて丸く あごは猿のようであったといい 愚鈍なしぐさで人々を笑わせていました。 そこから馬鹿や阿呆の意味の「べらぼう」となり 人を罵るときに語気強く強調した「べらぼうめ」と変化しました。 [0回] 江戸は八百八町大阪は八百八橋 えどははっぴゃくやちょうおおさかははっぴゃくやばし 町が発展しているという事。 また数の多さを自慢するもの。 江戸には町名が多く 大阪には運河などが多いため橋が多かったため。 八百八(はっぴゃくはち) 数が多い事。 たくさんある事。 [0回] 江戸の敵を長崎で討つ えどのかたきをながさきでうつ 思いもよらない所や筋違いの事で仕返しをする事。 また、関係のない者を討って自分の気晴らしをする事。 語源 江戸時代に庶民の楽しみだった見世物で 大阪の籠細工が江戸の見世物を圧倒していたので 江戸っ子たちが悔しい思いをしていたのだが 長崎のガラス細工が大阪の籠細工をしのぐ人気が出たため 江戸の敵を長崎が討ってくれたというのが語源のようです。 [0回]