商いは門門 あきないはかどかど 客のニーズに合ったものを売るのが商売のコツであるという事。 また、商売はそれぞれ得意としている専門の店があるので そのような専門の店から購入するのがよいという場合にも使います。 ニーズ 人や集団が持つ欠乏感の事で 空腹や渇きのような【生理的ニーズ】 愛情などのような【社会的ニーズ】 知識などの【個人的ニーズ】 などがある。 [0回]PR 商いは数でこなせ あきないはかずでこなせ 利益を少なくして多く売る薄利多売が 商売繁盛のコツであるという事。 薄利多売(はくりたばい) 商品一品当たりの利益を少なくして たくさん売ることで全体の利益を大きくする事。 [0回] 商いは牛の涎 あきないはうしのよだれ 商売はせっかちにならず、 牛の涎が細く長く切れ目なく流れるように コツコツ気長に辛抱強く続けるとよいという事。 気長な努力が必要である事。 せっかち 急いで落ち着きのない事。 性急な性質の人。 【急き勝ち】が語源で 急いで勝つという意味ではなく 急いでいる状態が勝ってしまう事で 急ぐことに自制が効かないという意味。 [0回] 商い上手の仕入れ下手 あきないじょうずのしいれべた 客扱いが上手でよく売れるので繁盛してるように見えるが 仕入れが下手なのでいくら売っても利益がなかなかあがらない事。 骨折り損のくたびれ儲けであるという事。 また、人には得手不得手があり 一人で何でもこなせるわけではないという事。 商い(あきない) 語源は諸説ありますが 農民の間で収穫物などを交換する商業が秋に行われていたため 【秋なう】という言葉から【あきない】 となった説があるそうです。 [0回] 空樽は音高し あきだるはおとたかし 中身のない空っぽの樽は叩くと高い音がする事から 声高にものをいう人の話す事は 空虚で軽薄なものが多いという事。 また、よくしゃべる人ほど 意味のない事を周りに言いふらし迷惑をかけると言う事。 空樽(あきだる) 何も入ってない樽。 一度酒樽として使った樽を 【いちあきだる】 ともいうそうです。 [0回] 秋柴嫁に焚かせろ あきしばよめにたかせろ 秋柴は煙が多く焚きにくい事から 嫌な仕事であったので 面倒なことは嫁にやらせろという嫁いびりの言葉。 嫁いびり 姑や小姑が嫁をいじめる事。 今風に言うとトメやコトメに意地悪される事。 [0回] 秋鯖の刺身にあたると薬がない あきさばのさしみにあたるとくすりがない 鯖は腐りやすい魚で 特に秋の鯖の中毒は激しいものであるという事。 鯖(さば) 傷みやすい魚の代表。 鯖はアニサキスという寄生虫がいるので注意が必要で 塩や酢でも生き残るので 特に秋の鯖は加熱処理で食べるのが一番という事です。 [0回] 秋財布に春袋 あきざいふにはるふくろ 秋に財布を縫うのは空きに通じるので縁起が悪く 春に財布を縫うのは張るに通じるので縁起がいいという語呂合わせ。 財布(さいふ) 金銭を懐に入れて持ち歩くための袋。 古くは金袋(かねぶくろ)や銭袋(ぜにぶくろ)などという 長方形の袋にひもを付けて首から下げたりしていた。 現代の財布は金銭を持ち歩く以外にも カード類やスマホなどを入れるものもあるそうです。 [0回] 秋かますは嫁に食わすな あきかますはよめにくわすな 秋に脂がのり美味しい魚のかますは嫁に食べさせるなという事。 秋茄子は嫁に食わすなと同じ。 農漁村の嫁いびりを道具にしたいいかた。 かます(魳) スズキ目カマス科の魚。 塩焼きや生干しがおいしい魚。 [0回] 秋風と夫婦喧嘩は日が入りゃ止む あきかぜとふうふげんかはひがいりゃやむ 秋風は夜になると静まり止むもので 夫婦の喧嘩も日が沈み寝る頃には大抵収まっているという事。 秋風(あきかぜ) 秋に吹く涼しい風。 金風(きんぷう) 素風(そふう) 鳩吹く風(はとふくかぜ) 鯉魚風(りぎょふう) などとも呼びます。 [0回]