きじもなかずばうたれまい

いらない事を言ったばかりに面倒事や災難などを招いてしまう事。

雉は普段草むらなどにいる事が多く
独特な鳴き声を聞いて雉の存在を知り
猟師に矢で射られてしまうという事から。

余計な事を言ってしまったため窮地に陥る事。

• うつ（撃つ・射つ）

鉄砲の弾丸や弓矢などの射撃道具を発射する事。

きじのかくれ

わずかな一部分だけ隠しておいて
すべてを隠した気持ちになっている事。

頭隠して尻隠さずである事。

雉は草むらなどに隠れる時
頭だけを隠し他の部分はそのままで
全部隠れているつもりになっているという事から。

きじなけばじしんあり

雉が鳴くのは自信の前ぶれかもしれないという事。

雉と地震に関する俗信は多く
全国的に雉は地震の時普段とは違う鳴き方をすると思われています。

動物は人間よりも早く地震を察知できるものが多く雉もその類であり
鳴き声が独特であるため異変に気付きやすい
という事のようです。

• 雉（きじ）

日本の国鳥。雉子とも書く。
赤い顔と体前面の緑色が綺麗でカラフルな鳥。
肉もおいしいそうです。

きしちたけはちへいじゅうろう

木は七月に、竹は八月に切るのがよくて
土塀を塗るのは十月の頃がよいという事。

旧暦での計算となるので現代の新暦では一ヶ月くらい前が時期となります。

• 旧暦（きゅうれき）

新暦（グレゴリオ暦）を使用する前の暦。
国によって旧暦は種類があり、
日本では天保暦（てんぽうれき）が使用されていた。

また中国にも天保暦があるがそれとは違うため
天保壬寅元暦（てんぽうじんいんげんれき）とも呼ばれる。

きけばきのどくみればめのどく

何も知らないでいればそれで終わっていた事なのに
なまじっか見聞きしてしまったばかりに欲望が芽生え
それが心の重荷になってしまう事。

見たり聞いたりするものから煩悩が生じてしまい
それが悩みの種になってしまうという事。

今まで知らなかった事実を知るとそれが原因で心配の種ができる事。

• 気の毒（きのどく）

自分の気持ちにとって毒になるような事。
他人の不幸や苦悩に同情する事。

• 目の毒（めのどく）

見ると害になるので見ないほうが良いもの。
見ると欲しくなってしまうようなもの。

• なまじっか

未熟であるのに行うという意味の生強い（なまじい）からきた言葉で
中途半端という意味に使われる。

きけばききばら

聞かなければ知らずにそのままで済んでいたものが
聞いてしまったために腹を立てる事。

陰口や何の根拠もないような噂を流されているのを知ってしまうと
とても腹が立つものであるという事。

また、陰口などは言い始めの人物がわかりにくく
誰にその説明をすればいいのかわからないというのも腹立ちの原因となります。

• 聞き腹（ききばら）

他人に言われた事が不満で腹を立てる事。

• 腹を立てる（はらをたてる）

穏やかであったものが
ある事をきっかけに腹の中にある感情が
怒りに波立つように作用するという事から。

きくはいちじのはじ、きかぬはいっしょうのはじ

知らない事を他人に聞くのはその場だけの恥で済みますが
聞かないでいると一生そのまま知らずに過ごしてしまう事もあるという事。

知らない事を恥ずかしがり
聞かないのは損になるので恥ずかしがらずに聞くべきだという事。

話を聞き何となくわかったような気になる
《知ったかぶり》などへの警告ともとれるものです。

• 知ったかぶり（しったかぶり）

知らないのに知っているようにふるまう事。
無知である事に恥ずかしいという思いが強い人がする行動。

きからおちたさる

信用していた拠り所をなくしてしまい
手も足も出ない事。

頼みの綱を失いどうしてよいかわからない状態の事。

猿は木に登る事ができるため
天敵などがいる場合木に逃げる事ができるが
木から落ちてしまうと逃げる事もままならない事から。
また、食料なども木の実などを食べるため木がないと困る事から。

• 頼みの綱（たのみのつな）

頼みにしている手段の事。
これを失うとどうしてよいかわからなくなるもの。

きがききすぎてまがぬける

よく周りの事に注意が行き届き機転の利くようなのに
とても大事な部分で手抜かりなどが生じる事。

人目につかないような細かい部分まで注意を払うのに
誰もがわかるような場面で失敗してしまう事。

• 気が利く（きがきく）

細部まで気づく事。
細かい事に配慮ができる事。

• 間が抜ける（まがぬける）

大事な部分が抜け落ちている事。

間とは舞踊・演劇などで音や動作・台詞などの間に入れる休止の事。
間が抜けるとはその休止部分がない為、拍子抜けの状態になり
テンポも何もない状態となりしまりのないものになってしまう事。

きいてごくらくみてじごく

悪い意味で聞いていた事と実際に見てみたものでは
かなりの違いがあるという事。

よいイメージで聞いていた事が
実際に見てみると最悪であったという事。

• 語源（ごげん）

昔農村で暮らす娘に綺麗な着物と美味しいご飯を食べられる
極楽のような場所で仕事ができると連れだし
実際には遊郭などで働かせられたという事から。

現代でも同じような事が考えられ
他国はこんなに素晴らしく自国は貧しい
などのイメージを植え付けるような勢力がありますが
実際に行ってみるとそこは言論統制などがあり実情を言えないという事もあるので
十分注意し判断しなければなりません。