-
じゃこうはへそゆえいのちをとらる
本来は自分の取柄や美点などの良い部分が
災いを招く原因となってしまう事。
ジャコウジカには臍のあたりに麝香嚢という期間があり
それが繁殖期になるとよい匂いを発してメスを惹きつけるのだが
そのよい匂いが原因でそれを求める人間に捕まってしまう事から。
鐸は声を以て自らやぶる
孔雀は羽ゆえ人にとらる
象は歯ありて以てその身をやかる
雉は妻を恋うてありかを知られ翡翠は羽をもってその身を害す
膏燭は明を以て自ら消ゆ
- 麝香(じゃこう)
オスのジャコウジカの腹部にある
香嚢(こうのう)と呼ばれる部分にある分泌物を乾燥させたもの。
麝香は香水の香りを長く持続させる作用があると言われ
また、興奮作用や強心作用も期待できるため薬としても重宝される。
チベット・モンゴル・ネパール産のものが良質とされる。