世帯仏法腹念仏 せたいぶっぽうはらねんぶつ 僧侶が仏法を説いたり念仏を唱えるのは生活の為のものだという事。 信心・信仰も現実世界を生きていくための手段なのだという事。 僧侶が生きて暮らしていく事の基本的な事を述べたもので 仏法は世帯(所帯)のためで 念仏はお腹を満たすためでそれで生計を立てるという事から。 仏法も腹念仏 鼻の下の建立 しょざい仏法腹念仏 僧はほとけを売りて世を渡る 仏法(ぶっぽう) 仏の説いた教えの事。 念仏(ねんぶつ) 唱える事で仏の事を思いいつまでも忘れない事。 [0回]PR 是々非々 ぜぜひひ 利害にとらわれることなく 良い事は良いと評価し 悪い事は悪いと反対する事。 公平で正しい判断をする事。 是(道理にかなっている事)は是と聞き入れ 非(正しくない事)は非として反対する事。 是非とも(ぜひとも) 是非共とも書く。 是は正しい事、非は不正を意味しそれに《とも》がつく事により 《良くとも悪くとも》という意味となり そこから《どうしても》《必ず》などの意味と変化した。 [0回] 世間は広いようで狭い せけんはひろいようでせまい 世間は広いと思っていると人の繋がりはいたる所にあり、 思ってもいないところで知り合いと繋がる事があるということ。 まるで関係のないと思っていた人が 意外なところで知人とつながりのある人に出会うものだということ。 また、自分の考えた事はまだ誰も思いついていないと思っていても 同じような考えを持つ人はいるもので 世の中は意外と狭いものだと思う事。 世の中は広いようで狭い [0回] 世間は張り物 せけんははりもの 世の中で生きていくという事は 色んな体裁をつくろわないといけないという事。 世渡りには見栄や義理を張るのは必要な事から。 世は張る 内裸でも外錦 張り物(はりもの) 舞台などで使用される木材を枠組みや骨組みにして紙や布などをはり 実物そっくりに作った大道具の事。 また、外見だけは立派に見せる事。 義理を張る(ぎりをはる) 贈答や馳走などの義理事を度を越えて行う事。 過剰に義理を通す事。 [0回] 世間に鬼はなし せけんにおにはなし 世の中怖い人ばかりではないという事。 人の感情を持たないような人ばかりではなく 人情を持ち合わせた人も多くいるのだという事。 渡る世間に鬼はない 棄てる神あれば助ける神あり 世間(せけん) 世の中。 移ろいゆく世界。 [0回] 世間知らずの高枕 せけんしらずのたかまくら 世の中の厳しさなどを知らずに呑気でいる人への皮肉。 苦しさなどとは無関係で悩みのない生活を送っている人の事をいい ある意味本人は幸せな状態である事を言うが 何か起こった時にはとても困るだろうという周りの人たちの憐みを言ったもの。 高枕(たかまくら) 安心して寝る事。 そこから心配事がない状態である事。 また、気が緩み警戒心のない事など。 [0回] 咳払いも男の法 せきばらいもおとこのほう 咳払いは自分の存在を知らせたり 話の主導権を握るために使用したりと 男性にとってはある意味必要なテクニックの一つであるという事。 ある程度の地位になると 咳払い一つでざわついていた部下たちが静まり返ったりと 威厳を周りに知らしめる効果などあるようです。 咳払い(せきばらい) 鼻やその奥に炎症が起こり 鼻水が出る事で起こる不快感から出るもの。 また、周りにある事を気づかせる意味でわざとする行為。 [0回] 石塔の赤い信女が子を孕み せきとうのあかいしんにょがこをはらみ 夫が亡くなり再婚していない女性が妊娠をする事。 昔は夫が亡くなると墓石には夫婦の戒名を入れて まだ亡くなっていない人の戒名には朱をぬる風習がありましたが その朱の戒名の女性が妊娠するという事は 夫と死別した後は夫に操をたてて再婚しないという 《二夫にまみえず》という考えに反しているという事から これを私通と言われるからだそうです。 赤い信女が子をはらむ 石塔(せきとう) 墓石。 石の墓標。 信女(しんにょ) 女性の戒名に添える語で男性の場合は信士となります。 [0回] 堰で入らねば河で取る せきでいらねばかわでとる 創意工夫をし最終的な到達点を達成する事。 工夫を凝らし目的を達成する事。 用水路から水が引けないようだったら 河から直接水を汲んで水の確保をするという事から。 取水堰(しゅすいぜき) 水をくむための水位を確保するための建築物。 水位を上げる事で用水路に水を流すための堰。 [0回] 積善の家には必ず余慶あり せきぜんのいえにはかならずよけいあり 善い事を積み重ねてきた家系には 子孫にまでよい報いがあるという事。 善い行いを積み重ねる努力は決して無駄にはならないという事。 また、逆に悪事を重ねていると子孫に悪い報いがあるという事。 衆正の積は福及ばざる莫し、衆邪の積は禍見われざるなし 善を成す者は天報いるに福を以てし不善を為す者は天報いるに禍を以てす 積善(せきぜん) 善い行いを長い間行う事。 善行を積む事。 余慶(よけい) 先祖の善い行いの為、その子孫に幸運が訪れる事。 祖先の善行が子孫に幸福となり戻ってくる事。 [0回]