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くはやまいごしちはあめによつひでりろくはちならばかぜとしるべし
地震の起きた時刻によって何の前兆なのかを占ったもの。
九つ時には病気の前兆
五つ時と七つ時には雨が降り
四つ時であれば日照り
六つ時と八つ時であれば大風となるという事で
科学的な根拠はないが
自身の後に来る災害に備えるよう教えたもの。
昔の十二刻では四つ時から九つ時を数えるもので
一つから三つはないのでどの時間に地震があっても
用心しなければいけないと戒めたもの。
五七の雨に四つ日照り六つ八つ風に九つの病
五七は雨に八つ旱六つ四つ風に九つは病
五七の雨に四つ旱六つ八つならば風と知るべし
九は病五七の雨に四つ旱六つ八つならばいつも大風
など
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くにをうる
自分の利益を優先させて
自国の利益や安全などは無視し
逆に敵国の利益となるような行動をする事。
自らの利益のために
自らの国の不利益になる事を他国に通報する事。
国を裏切る事。
- 売国奴（ばいこくど）
母国を他国へ売って利益を図る者の事。
母国の利益を故意に傷つけるものは国賊と言います。
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くにやぶれてさんがあり
戦乱に国は滅んでしまっても
山や川などの自然は元の姿のまま変わる事はないという事。
また、目まぐるしく変わる世の中と
いつまでも変わる事のない自然とを対比したもので
人の作った決まり事などはいつか壊れなくなってしまうが
自然はいつまでもそこにあるのだから
世を嘆く事なく新しい決まり事を作って行こうというもの。
滅んだものを思い悲しむばかりでなく
諦めることなく希望を持とうという事。
- 語源（ごげん）
杜甫の詩で
国破れて山河在り
城春にして草木深し
時に感じて花にも涙をそそぎ
別れを恨んで鳥にも心を驚かす
から
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くつわのおとにもめをさます
用心深くとても警戒心の強い事。
武士は寝ているときにでも
馬につけた轡のちょっとした音で目を覚ますほど油断がない事から。
侍の子は轡の音で目を覚まし
商人の子は算盤の音で目を覚まし
乞食の子は茶碗の音で目を覚ます。
心がけある武士は地を這う虫にも気を許さず。
居候は茶碗の音にも目を覚ます。
- 轡（くつわ）
馬の口に装着し手綱をつないで馬を制御する馬具。
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くちをとじてめをひらけ
いらない事を言うのはやめてきちんと見て観察しろという事。
無駄口を言うのは控え、だまってものを見て判断しろという事。
自分の考えを言う事に夢中になり
物事の判断を誤まってはいけないので
よく相手を観察し正しいのか判断するのがよいという事で
口で言う前によく見て決定し見極め最後に口を開くのが良いという事。
言う事に夢中になり
状況判断を疎かにし失敗する事を戒めたもの。
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くちをしてはなのごとくせよ
無駄なおしゃべりはしないで慎むのが良いという事。
鼻は口の上にあるものですが
ものは言わないので鼻を見習って無口でいるのがよいという事から。
余計な事は言うなという事。
口を以て鼻とせよ。
口の虎は身を破る。
舌の剣は命を絶つ。
口を守る瓶の如くす。
など。
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くちよりだせばせけん
口から出れば世間と同じ。
どんな秘密であっても
一度言葉に出して話してしまうとそれはもう秘密ではない事。
秘密を守りたければどんなに信用できる人であっても
話すのは控えるのがよいという教え。
- 秘密（ひみつ）
他人に隠している事。
他人に知られないようしている事。
公開しない事。
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くちもはっちょうてもはっちょう
弁舌にすぐれ流暢である事に加え手先も器用な人の事。
要領がよく口先がうまいが口だけではなく
行動に移す能力も優れている人を蔑んだ言いかた。
相手にあまりよい感情を抱いていない言い方で
能力はあるがあまり信用はできない意味で使われる。
八丁鉦を使うように口や手を巧みに操るという事から。
- 八丁鉦（はっちょうがね）
大道芸の一種で首や腰などに8つの金属製の打楽器である鉦をつけて踊るもの。
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くちみそつける
言うべきではない事を言ってしまう事。
また、口に味噌がついているとみっともない事から
世間に対する名誉を失う事。
- 味噌（みそ）
蒸した大豆に塩と糀を加えて作る調味料。
一人前ではない子供の事をみそっかすと呼んだり
趣向を凝らした特色、失敗やしくじりの意味としても使われる。
- 失言（しつげん）
言わなくていい事をうっかり言ってしまう事。
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