"か"カテゴリーの記事一覧 片口きいて公事をわくるな かたくちきいてくじをわくるな 一方の言い分だけを聞いて物事の良し悪しを判断してはいけないという事。 原告・被告両方の意見を聞き公平な裁きを下すべきだという事。 片口(かたくち) 一方だけの言い分。 片方の人だけの申し立て。 公事(くじ) 訴訟やその審理・裁判など。 江戸時代の民事事件は出入筋と呼ばれその訴訟は公事出入と呼ばれたため。 わくるな(分くるな) 分かるなの意味。 [0回]PR 敵の前より借金の前 かたきのまえよりしゃっきんのまえ 借金をするのはとても辛い事で 貸主にはとても頭が上がらないものであるという事。 敵の家の前は何の問題もなく平然と歩けても 貸主の家の前となると返済などの気がかりがあり遠回りしてしまう事から。 ただし、現代では全く返済せず逃げる者や自己破産をしてしまう事があるので 貸主に知らんぷりを決め込む人も多いようです。 [0回] 敵の金でもあれば使う かたきのかねでもあればつかう ひどくお金に困っている時には 使ってはいけないお金にも手を付けてしまうという事。 後々禍を招くような類のお金であっても困窮していると手を出してしまうという事。 敵のお金に手を出すと本来怨みなどある相手なのに それに借りを作ってしまい恨むどころか恩を感じないといけない立場になるため。 困窮(こんきゅう) とても困る事。 貧乏に苦しむ事。 [0回] 敵の家でも口を濡らせ かたきのいえでもくちをぬらせ 他人の家を訪れた時に出された食べ物などに 全く手を出さないで帰るのは失礼であるという事。 相手が勧めてくれたお茶やお菓子など 口をつけないのは訪問者としてマナーが悪いという事。 たとえ憎い敵であっても訪問し出されたものに 全く手を付けないのは失礼だと強調したもの。 口を濡らす(くちをぬらす) 少し飲み食いする事。 [0回] 堅い物は箸ばかり かたいものははしばかり 大切に扱われ惜しみなくお金などをかけてもらい育ててられる事。 男子によく使われる表現で 女子の場合は《蝶よ花よ》のほうを使うことが多い。 堅い物を手に持ったり口に入れたりするのは箸以外にはないという事から。 [0回] 堅い木は折れる かたいきはおれる 堅く真面目な者ほど意外にくじける事があり気力を失いやすいという事。 堅い木は強度がありそうでもぽっきりと折れてしまう事があり 柔らかい木のほうがたわんだりしても折れる事があまりないという事。 何事も柔軟性は大事であるという事。 柔軟性(じゅうなんせい) 柔らかくしなやかである事。 また、その時々に適切な対応をする事。 [0回] 堅い石から火が出る かたいいしからひがでる 普段はおとなしく慎み深い人でも 時には思い切った行動をするという事。 堅い石(かたいいし) 火打石を生真面目な堅物な人物になぞらえて言ったもの。 [0回] 肩あれば着る かたあればきる あまり衣服の事は気にするものではないという事。 《口あれば食っていける通る肩あれば着ていける》 から出た言葉で 生きてる限りは何とか食べたり着たりできるもので あまり衣食の事をどうしようかと悩むことは必要ないという事から。 [0回] 風を結ぶ かぜをむすぶ 漠然としていてなんの手掛かりもない事。 全くどうしてよいかわからない事。 風という実体のないものを結ぶという無理な事から。 漠然(ばくぜん) ぼんやりとしてまったくはっきりしない事。 [0回] 風を喰らう かぜをくらう 悪事がばれてしまった事に気づき 捕まらないよう逃亡する事。 慌てて逃げだす事。 大慌てで逃げ出すことにより 息も荒く大きな口を開けての逃亡となるため 口いっぱいに空気を吸い込み咳き込むような様子を 風を食べていると表現したもの。 [0回]