かりのあるかどではあめがよこにふる

借金などをしてまだ返却してない人の家を通るには
とても肩身が狭いので
雨が横から降っているように傘を横向きにし
自分の姿が確認しずらいような格好で通るものだという事。

人と顔を合わせる事ができないという状況を語ったもの。

借金のある家の前を通るときは
台風のように横殴りの雨が降るような辛さがあるという事。

• 門（かど）

門（もん）の事で家の敷地と外部とを仕切る出入り口。

かりてきたねこ

普段の態度とは違いとてもおとなしい事。

内弁慶の事。

普段は騒がしい人がとても静かな事を言った言葉。

• 内弁慶（うちべんけい）

家の中と外では態度が違う事で
家の内側では弁慶のように勇猛だが
家の外側ではまるでおとなしい性格の事。

• 猫の性格

猫は自分が安心できる普段の場所では好き勝手に遊びまわりますが
知らない場所へ連れていかれると不安になってしまい
まるで動けなくなってしまう事からこのようなことわざができたとされる。

かりてかりどくかしてかしぞん

お金や物を借りても返さなくてもよい場合もあるので借りるのは得であるが
貸す場合は相手が返してくれない事もあるので損する場合があるという事。

• お金の貸し借り（おかねのかしかり）

お金の貸し借りは友人や身内でも問題になりやすいもので
相手を判断する基準とする人が多いようです。
もちろん借りたまま返さない相手は信用しないという事になり
借りたまま返さないのが得と思ってる相手には
二度とお金を貸すことがないのは当たり前で
その事を周りにも知られてしまうので借りて返さないのは得とは言えません。

かりぎよりあらいぎ

他人を当てにして見栄を張りよい格好をするよりも
貧しく洗いざらしでも自分の服を持っている方がよく
自分の力でできる事をする事が良いという事。

人からの援助を当てにした贅沢な生活をするより
自分の分相応の生活をしたほうがよいという事。

自立した生活がよいという事。

• 借り着（かりぎ）

他人の服を借りて着飾る事。

• 洗いざらし（あらいざらし）

何度も洗濯をして色が薄れてしまった衣類の事。

からものあきないはせんりひとはね

輸入品を販売する商売は急速に大儲けができる事が多いという事。

昔は鎖国であったため舶来品は入手するのが難しく
とても珍しいものであったため高値で取引されていた事から。

現代でも個人で輸入販売をしてる人はいるので
レアな物などの販売にはチャンスがあるものと思われます。

• 唐物（からもの）

中国から渡来したものの事。
時代が下ると外国から輸入した品物を指すようになった。

• 個人輸入販売

個人で輸入したものを販売するのは特別な資格は必要ない場合もありますが
医薬品や美容品などは販売を目的とした輸入は禁止されています。
また、お酒も販売免許を取得する必要があり
それ以外でも規制がある物があるので個人販売する場合は
法律違反にならないかをきちんと調べてから行うと良いそうです。

からすをさぎ

正しい事であっても間違ってる事と言い張り
間違っている事を正しい事と偽る事。

自分の考えを無理な理由をこじつけ強引に通す事。

黒い色のカラスを白い鷺だと言い張りそれを押し通す様から。

• 自分は正しいと頑なな人

自分が間違っていてもそれを認めない人というのは
最初に頭に入った情報を信じてしまうと
後にそれが間違った情報であっても正しい情報を認識するのが難しいのだそうで
まずは情報が本当に正しいものであったのかを
その後の結果などを見ながら判断するのがよいそうです。

からすをうにつかう

能力の乏しい人を能力が必要な重要な地位に置く事。

表面上立派には見えるが
仕事に必要な技量や実力が伴わないような人に大事な仕事を任せる事。

烏も鵜も鳥ではありますが
鵜は水にもぐり魚を捕まえる事ができ
それを烏に期待しても無駄である事から。

• 鵜（う）

以前はペリカン目とされていましたが現在ではカツオドリ目に属する。
潜水して魚を捕るのが上手な鳥。

からすひゃくどあらってもさぎにはならぬ

生まれ持ったものは変えようとしても無駄であるという事。

むしろ生まれ持った特徴を生かす工夫をせよという事。

烏のように色の黒いものはどれだけ洗ってみても
鷺のように白くなれるわけではないという事から。

自然体でいる事が美しいという事で
無理な虚栄は張らないほうがよいという事。

• 虚栄（きょえい）

自分を実質以上の存在であるように見栄を張る事。
表向きは大層なものに見えても実際には何もないに等しい虚しいもの。

からすのしろくそ

親とは似ていない優秀な子供が生まれる事。

平凡な親から並外れて優れた子が生まれる事。

烏は色が黒いのに糞は白い事から。

• 鳥の糞（とりのふん）

鳥には膀胱がないためおしっことうんこが混ざった糞尿をしています。
その糞尿に含まれる尿酸が白い色をしてるため鳥のフンは白いと言われています。
人の場合は膀胱があるためおしっこを作りためる過程で尿素に変えています。

からすのぎょうずい

とても入浴時間が短い事のたとえ。

また、あまりよく体を洗わずにお風呂から上がる事。

烏はとても短い時間で水浴びを終えてしまう様子から。

• 行水（ぎょうずい）

タライや桶などに水またはお湯を入れ
それを浴びながら体を洗う事。
お風呂に水やお湯を確保するのが難しかった時代に
涼を取りながら清潔さを保つために行われたもの。