かわきりのひとひ

どんな事でも最初に始めるときは苦しいものだという事。

最初は苦しいがそれを乗り越えるとあとは楽になるのだという事。

• 皮切り（かわきり）

お灸をすえる時の一番最初の事をいい
皮を切られるほど熱い事からそう言われます。

そこから転じ最初に始める事という意味になりました。

痛みを生じるかもしれないが勇気をもって始める事。

かわいさあまってにくさがひゃくばい

相手をかわいいと思う心が強いほど
裏切りなどされた場合の憎しみは可愛さの数倍にもなるという事。

一見相手に対する愛情の強さの裏返しのように見えるが
自分の思い通りに行かなかった事に対して
相手を恨むという自己中心的な行動の事。

• 可愛さ（かわいさ）

愛らしい事の意味。
主に幼い者や自分より小さいもの弱いものなどにに使用されることが多く
それらの存在を慈しむ事。

• 慈しむ（いつくしむ）

可愛がって大切に思う事。

かわいいこにはたびをさせよ

子供の将来を思うのであれば
身近に置き可愛がって甘やかすのではなく
見知らぬ土地へ行かせ苦労や経験などを体験させるのがよいという事。

現在のような交通網が発達した時代ではなく
昔は他の土地へ行くのも大変だった事から生まれた言葉。

若い時にした苦労や経験というものは
人生にとって決して無駄ではなく
むしろ人間として成長できるものであるという事から。

• 旅（たび）

楽しみや好奇心を満たしたり心を休ませるため
普段生活している場所から離れてよその土地へ行く事。

江戸時代の旅は1日40キロ程度平均8～10時間ほど歩き
目的地にもよりますが15~6日ほどの日程だったのではないかと言われています。

かろとうせん

用をなさないくず同然のものに使うたとえ。

夏に囲炉裏で温まる必要はなかったり
冬になって扇で仰いだりしない事から。

季節外れで全く使えない事。

また役に立たない才能や主張などにも用いられる。

• 囲炉裏（いろり）

昔の日本住居にあった暖房兼調理器具。

床の四角く切り取った部分に灰を敷き
そこで薪などを燃やして仕様するもの。

囲炉裏では鍋類がよく作られ
夜には照明にもなるので家族の団欒場所でもあった。

• 団欒（だんらん）

集まって楽しむ事。
コミュニケーションを取る事。

かれもひとなりわれもひとなり

同じ人間なのだから他人ができる事は
自分でもできない事はないという事。

他人と同じくできないのは努力が足りなく
一生懸命努力さえすれば人並みになれるという事。

また、どんなにすごい功績を残した偉人でも同じ人なので
努力を積み重ねていけば自分でも偉業を達成できるものだという事。

かれきもやまのにぎわい

つまらない退屈な物であっても何もないよりはよいという事。

枯れ木のような殺風景な物であっても
なにも生えていないような山よりは山らしく見えるという事から。

つまらないものでもないよりはましであるという事。

現代ではもともとの意味とはちがい
人が多いほうが賑やかでよいという意味で使われることもあるようです。

• 賑わい（にぎわい）

活気のある事。
元気が満ちる事。

かれきにはな

衰退したものが再び栄える事。
あり得ないような奇跡が起こる事。

また、どんなに望んでも実現不可能な事のたとえ。

• 枯れ木（かれき）

寿命の尽きた木の事。

枯れ木を放置すると白アリなどの巣になる事があり
そこから近くの家にまで被害が及ぶことがあるので
枯れ木になってしまったら可哀想ですが早めの処置をしたほうが良いそうです。

かりすときのじぞうがお、かえすときのえんまがお

お金や物を借りに来た時はニコニコとしていて
非常にありがたいと喜んでいたのに
返さないといけない時になると渋い顔をして
相手に非があるような態度をする事。

借りる時には笑顔を装いますが
返す時には本心が現れてしまうという事で
本来であれば困っているときに貸してくれたことに感謝するべきなのですが
返済をせずに屁理屈をこねうやむやにしてしまうとする人たちに見られる現象。

人の身勝手さを例えた物。

• 地蔵顔（じぞうがお）

お地蔵様のようにニコニコとして温和な顔の事。

• 閻魔顔（えんまがお）

閻魔大王のような恐ろしい顔つきの事。

かりるはちごうなすいっしょう


借りた物には必ずお礼の品などを付けて返すのが
借りた側の心得であるという事。

八合を借りたら返す時には一升返すものだという事から。

• 済す（なす）

借りた物を返す事。
義務を果たす事。

• 升（しょう）

尺貫法の体積の単位。
約１．８リットルで10合と同じ。

• 合（ごう）

尺貫法の体積の単位。
約１８０mlの事。

かりうどわなにかかる

他人を卑劣な行為で陥れようと画策するが
逆に自分がその画策でひどい目にあってしまう事。

他人を貶める罠を仕掛けて自分がその罠にかかる事。

• 狩人（かりうど）

鳥類や哺乳類などの野生動物を狩猟する人。
野生動物を取り生計を立てる人。