"す"カテゴリーの記事一覧 寸善尺魔 すんぜんしゃくま よい事があってもそれを邪魔する者が多いという事。 また、世の中にはよい事はわずかしかなく それに対し悪い事は多いのだという事。 善い事が一寸くらいだとすると 悪い事はその10倍の一尺くらいはあるのだという事から。 好事魔多し 月にむら雲花に風 魔(ま) 悪い事がよく起こる事。 修行の妨げとなり善事を害する悪神の事。 [0回]PR 酢をかう すをかう 扇動する事。 必要以上に口出しをしたり手を出したりして 相手をイライラさせる事。 《酢を乞う》が変化したものという説があり ある人が微生高(びせいこう)という人の家に酢を借りに行ったところ 微生高も酢を切らしていて隣の家に借りにいき さも自分の家の物のように相手に与えたという事から。 酢を請う 酢(す) 酸味のある調味料。 酢の物や寿司、膾などに使用される。 [0回] するは一時名は末代 するはいちじなはまつだい 困難で難しい事や苦しい時でも 思い切って実行してみると一時の苦しみで済むものだが やるべき事をためらってしまい実行しないと そこから生じる不名誉な評価は永遠に残ってしまうという事。 やらなければならない事をきちんとやるのは苦労があるが それをしなかった事により不面目は永久であるという事。 するは一時なさぬは末代 末代(まつだい) 後世。 自分が死んだ後の子孫の時代。 [0回] 駿河の富士と一里塚 するがのふじといちりづか 全く別物としか思えないため比較の対象にもならない事。 雲泥の差のため比べるのも無駄な事。 富士山と道の端に盛られた土とを比べてもしょうがないという事から。 提灯と釣り鐘 月とすっぽん 一里塚(いちりづか) 旅行者のため大きな街道に一里置きに土を盛って作った目印。 現在の鉄道や道路に作られたキロポストのような存在。 [0回] 擂鉢へ灸をすえる すりばちへきゅうをすえる まったく効果のない事。 無反応である事。 擂鉢にお灸をしても 擂鉢は熱さも感じず、また健康になるわけでもない事から。 土に灸 お灸(おきゅう) 艾(もぐさ)を素肌の上に山のような形に盛りそれに火をつけて 熱などの刺激により体調を整える健康法。 現在ではいろんな形状や熱くないお灸などあり手軽なものとなったようですが 昔はお灸でわざと火傷を作り、そこから膿を出す健康法もあったようです。 [0回] 擂粉木を食わぬ者はなし すりこぎをくわぬものはなし 身分の上下関係ないという事。 どんな身分の人でも味噌汁を飲まない人はいないという事から。 昔は味噌汁を作るためには 擂粉木で味噌をすりつぶして使っていた為 擂粉木自体も一緒に少しずつすられていたので これを食べてない人はいないという事から。 昔の味噌 昔の味噌は大豆や米の粒がしっかりと残っていた《粒味噌》というもので それを味噌汁に入れるにはすり鉢を使い 粒をすりつぶした《こし味噌》にしないといけなかったそうです。 [0回] 擂粉木棒の年とり すりこぎぼうのとしとり 一生懸命働き続けても貧乏である事。 働いていて収入がないわけでもないのに 少しずつ貧乏となっていく事。 すりこ木は使っていると 気づかないうちに年々少しずつ減っていく事から。 そろり貧乏 じり貧 年とり(としとり) 年齢が増える事。 老いる事。 [0回] 擂粉木に羽が生える すりこぎにはねがはえる ありそうもない事。 摺鉢山という所に雷木棒(れんぎぼう)という妖怪がいたそうで その姿は擂粉木に羽の生えたような姿らしく 擂粉木に羽が生えるなどあり得ないという事からかと思いました。 「天狗にもなれるか羽の生えぬらん 鞍馬の寺の古きすりこぎ」 摺鉢山の雷木棒(すりばちやまのれんぎぼう) 擂粉木にトビウオのような羽の生えた妖怪。 擂鉢山とはすり鉢をひっくり返したような形の山の事で そのような山は日本に沢山あり特定の山ではないようで 擂粉木の形をしたこの妖怪と対になる存在として言われているようです。 [0回] 擂粉木に注連 すりこぎにしめ 不似合いな事。 擂粉木のように日常生活を連想させるようなものに 神様を迎える特別な日に飾られる注連縄を飾っても 神聖な様子がないという事から。 注連(しめ) 注連縄(しめなわ)の事。 左巻きの縄に和紙で作った紙垂(しで)を付けた神道の神具。 神聖な場所とその外の場所の境に張られるものと言われる。 紙垂とは稲妻のような形に垂れて並んだ紙の事。 [0回] 擂粉木で重箱洗う すりこぎでじゅうばこあらう 大雑把な事。 隅々までスッキリと行き届かない事。 擂粉木のような太い棒で重箱の隅を洗おうとしても 角には擂粉木が入り込めず洗浄が行き届かないという事から。 重箱で味噌をする 重箱(じゅうばこ) もともとは漆や蒔絵などを施した ハレの日に使用される豪華な容器。 ハレの日(はれのひ) 《ハレ》とは特別な行事などを指し お正月やお盆・ひな祭りや成人式などがそれにあたり これに対して平凡な日常の事を《ケ》と呼びます。 [0回]