株を守りて兎を待つ くいせをまもりてうさぎをまつ 昔からのやり方や古い習慣などをいつまでも守って融通の利かない事。 また、よい事はそう簡単には二度も起きないという事。 語源(ごげん) 昔、宋の農夫が田の中にある切り株に 兎が突き当たって死んでいるのを見つけた。 それ以来、畑を耕すのをやめて毎日切り株で兎が死んでないか番をして暮らし 国中の笑いものになったという故事より。 童謡の《待ちぼうけ》はこれを歌ったもの。 [0回]PR 食い気ばかりの色気なし くいけばかりのいろけなし 色気がなく、ただ食べ物の事だけ考えている事。 色気づいていない育ち盛りの若い人の事を言います。 また、見栄や外見などよりも実利を重視する意味でも使われる。 食い気(くいけ) 食べ物を食べたい気持ち。 食欲。 色気(いろけ) 性的な魅力。 異性をひきつける魅力。 [0回] 勤勉は成功の母 きんべんはせいこうのはは 日々勤勉である事が人生に成功する秘訣であるという事。 努力を怠らずに一生懸命に継続する事が幸運に導いてくれるというもの。 イギリスの諺。 勤勉(きんべん) 勉強や仕事などに一生懸命に取り組む事。 [0回] 金時の火事見舞い きんときのかじみまい お酒に酔って顔が真っ赤な事。 赤ら顔の金時が火事場に見舞いに行って 熱気にあおられて 顔がますます赤く見えるだろうという事から。 金時(きんとき) 坂田金時(金太郎)の事。 画題として金太郎は数多く書かれているが多くは赤い色をしているようです。 火事見舞い(かじみまい) 火事になった家にお見舞いとして贈る物。 お見舞金を渡す場合は病気のお見舞いと同程度。 地方によってお酒を渡す場合もあります。 [0回] 錦上花を添う きんじょうはなをそう 美しい錦の上にさらに美しい花を添えるという事で 美しく立派なものに さらに美しく立派な物を加えるたとえ。 よい事や、めでたい事が重なったという事。 錦(にしき) 多彩な色糸をもちいた絹の紋織物。 繊維の中でももっとも綺麗なものとされ 錦はその価値が金に等しいので 金と帛(はく)の字を合わせて作られたもの。 帛とは絹織物のこと。 [0回] 琴瑟相和す きんしつあいわす 夫婦の仲が良い事。 楽器の琴と瑟が合奏をしてよく音があうという事から。 瑟(しつ) 中国で古来より伝わる弦楽器で琴を大きくしたもの。 弦の数は20~50本ほどで現在では25本のものが標準とされる。 [0回] 槿花一日の栄 きんかいちじつのえい 人の世の栄華はとても虚しく儚いという事。 槿の花は朝に咲いて夕方には萎んでしまう一日だけの花だと思われている事から。 槿花(きんか) むくげの花の事。 芙蓉(ふよう)と似ていて見分けるのが難しいとされる。 [0回] 義を見てせざるは勇なきなり ぎをみてせざるはゆうなきなり 人として当然行うべきことや 正しいと思う事を理解しながらそれをしない事は勇気のない事だという事。 孔子の論語の言葉。 わかっていても面倒だと先送りにしたりやらないのはいけないという事。 義(ぎ) 人の行動や考え方で正しく良いと言われる事。 儒教における五常の一つ。《仁・義・礼・智・信》 [0回] 着れば着寒し きればきざむし 寒いからとその上に重ねて衣服を着ても寒さは改善しないという事。 上に衣服を増やすという同じ方法ではダメで 運動など体の内部から温まる事をしないといけないという事で 今の方法で効果が出ないならばその方法を強化するのではなく 別の方法を実行しなければならないという事。 習慣を変えなければならないという事。 [0回] 綺麗な花は山に咲く きれいなはなはやまにさく 価値のある物や美しい物などは多くの人が知らないところにある物だという事。 本当に良いものは人々が気づかない場所にある物だという事。 庭や鉢植えなどの花よりも 誰も知らないような山に咲いている花のほうが美しいという事から。 綺麗(きれい) 美しいさま。 [0回]