"く"カテゴリーの記事一覧 群盲象を撫ず ぐんもうぞうをなず 凡人には偉大な人物の行動や大きな事業の全体像は把握できないので 軽々しく評価を下してはいけないという事。 全体を把握できずに一部の良し悪しだけで判断してはいけないという事。 目の不自由な人たちが大勢集まりそれぞれに象を撫でてみても 体の大きな象の一部分を撫でているだけで 自分が触れた部分だけで象を理解した気持ちになっても実物は違うという事から。 衆盲象を模す 群盲象を評す 群盲(ぐんもう) 多数の目の不自由な人。 沢山の愚か者たちの事。 [0回]PR 薫は香を以て自ら焼く くんはこうをもってみずからやく 才能にあふれる有能な人が その才能の為に身を滅ぼしてしまう事。 香りのよい香草はその特性の為に 他の植物に比べ料理に重宝され焼かれてしまう事から。 甘井先ず竭き招木先ず伐らる 膏燭は明を以て自ら消ゆ 鐸は声を以て自ら毀る 孔雀は羽ゆえに人に獲らる 象は歯有りて以てその身を焚る 其の文好き者は身必ず剥がる 甘井先竭(かんせいせんけつ) 才能のある者ほどその才能が枯れてしまうのが早いという事。 また自分の才能を得意そうに見せびらかす者は災難に会いやすいという事。 [0回] 葷酒山門に入るを許さず くんしゅさんもんにいるをゆるさず 修行の邪魔となる酒と肴は寺に持ち込んではいけないという事。 寺の多くは山の中にあり 山では魚類を入手する事はほとんどなかったため酒の肴となる強い香りの野菜を禁じたもの。 葷と呼ばれる野菜は生臭い事でも知られるため寺の修行には合わないとされる事から。 葷(くん) 臭いの強い野菜の事でネギ・ニンニク・ラッキョウ・ニラ・玉ねぎなどの事。 五葷(ごくん)とも言われ精進料理などでも避けるべきと言われている。 [0回] 君子は豹変す くんしはひょうへんす 人格者と言われる人は自分の過ちを悟ると 非を認めきっぱりと言動を変えてしまうという事。 過去に捕らわれたり 他人を恨む事などなくすっきりと変身する事。 非を認めるという事が大事で それをせずにあたかも自分の意見は最初からそうであったかのように ただ言動を豹変させたのでは信用を失う事になるので注意。 豹変(ひょうへん) 豹の毛は季節で抜け斑点がよく目立つようにはっきりと変わる事から 態度などがはっきりと変わる事をいう。 本来はよい意味で言われる言葉なのですが 現在ではあまりよくない意味で使われることが多い言葉。 [0回] 君子に三楽有り くんしにさんらくあり 人格者と言われる者にある三つの楽しみの事。 一つ目が親が健在で兄弟も無事である事 二つ目が自分の行いが正しく恥ずべき行為がない事 三つ目が優れた人たちを集め教育をする事 で、権力や欲望など無縁なものに幸福を見出す事。 君子の楽しみとは自分の栄華を求めるものではなく 親兄弟の健康を思い、正しい行いを実行し優れた人材を育てるという事。 君子三楽 [0回] 君子に三戒有り くんしにさんかいあり 人格者と周りから認められるためには 青年期の色欲、壮年期の他人と争う闘争欲、老年期の物に執着する物欲 を慎まなければならないという事。 常人が陥る事の多いこれらの欲望を戒める事が 人の上に立つ者には必要であるという事。 若い頃は情に動きやすい時期でそれが一番現れるのが異性に対する恋心で 壮年になると自分に自信が出るため他人と争ってまで自己主張をしようとし 老人になると体への不安から安心を得るために色々な物を欲しがってしまうので これらを慎んでいくのがよいという事から。 君子三戒 [0回] 君子に二言なし くんしににごんなし(くんしににげんなし) 君子は軽々しく無駄口など叩かない代わりに 一度口に出して言った事は必ず守るという事。 責任を重んじる事により 軽々しい約束などはせずに 守る意思のある約束だけ口にするという事。 君子(くんし) 学識や人格に優れたもの。 人格者。 二言(にごん・にげん) 同じ事について二度言う事。 前に行った事とは違う意味の事を言う事。 [0回] 君子危うきに近寄らず くんしあやうきにちかよらず 学識があり有能な人は自分の行動に慎みを持っているので 危険だと思う所には自然と近寄らないものだという事。 自ら危険に近づきあとから後悔するような行動は愚かな事であるという事。 自分の身は自分で守るものであるという事で 賢い者は最初から危ないものには近づかないという事。 聖主危に乗ぜず 君子危うきにのぞまず 君子は危きに居らず 賢人は危きを見ず 聖人は危きに近寄らず 君子(くんし) 徳の高い人格者。 立派な人。 [0回] 句を作るより田を作れ くをつくるよりたをつくれ 生活の役に立たないような趣味の事に精力を傾けるよりも きちんと自分の利益になるようなものに精力を傾けるのがよいという事。 作っても食べ物が収穫できない句を作るより 田を作れば食べ物が捕れるという事から。 精力を傾ける(せいりょくをかたむける) 熱心に行う事。 全力で取り組む事。 この場合の精力とは精神力の事であり 繁殖のための精力ではないので注意が必要。 [0回] 鍬をかたげた乞食は来ない くわをかたげたこじきはこない 働いていれば乞食になる事はないという事。 労働していれば生活は苦しくとも食べていけるという事で 働く事ができれば貧乏になることはないという事ではないので注意。 鍬を持ち毎日働いてさえいれば食べる事に困るような事にはならないという事から。 かたげる(担げる) 肩に担ぐ事。 乞食(こじき) 他人から食べ物や金品をもらい生活をする人。 貧乏(びんぼう) 収入が少なく出費が多いため生活が苦しい事。 特に本人が気づかないところでちょっと多めに買い物をしていたり 不必要と思われる契約などが隠れていたりするため 出費の多い方は見直す事で改善されることもあります。 [0回]